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4月18日の徳山一般戦4日目6Rで前代未聞の大誤審が発生した。本当は4号艇が妨害失格のところを、全く無関係の5号艇に対して妨害失格を宣告するというあり得ない誤審。5号艇は舟券に絡む3着を走っていたので、その後の混乱は言うまでもない。
レースは2号艇からインを奪った西野翔太が逃げて先行。残る5艇で2着争いは接戦になったが、1周2マークを先に回った5号艇の山口広樹を6号艇の森野正弘が差して決着。その後方、ターン出口で3号艇の北川敏弘と差した4号艇加藤政彦が激しく接触。北川が転覆した。はるか前方にいる5号艇の山口はまったく絡んでおらず、妨害を取られるなら明らかに4号艇の加藤だった。
間違って妨害と判定された5号艇の山口には失格盤が表示されていたものの、身に覚えのない山口は何のことか分からず3着のままゴール。しかし、妨害失格が宣告されていたので舟券は2-6-1で確定がすぐに出された。本当なら2-6-5が的中だったにもかかわらず…。
その後、誤審を認めた競走会は、2-6-5の舟券を的中扱いとするお詫びと賠償金の支払いを発表。テレボート会員には後日振り込みが行われ、紙やキャッシュレスの舟券に対しては、当該舟券がある場合はボートレース場・チケットショップでの支払い。
手元に舟券がなくても、当該施設にて記録情報と照合した上で払い戻すを行う。その際購入したフロアや窓口、時間、買い目や金額などの情報をできる限り伝える必要はある。
そしてこのレースに関する褒章懲戒審議会を緊急で開催し、当該判定に関わった審判委員長以下6名に対して、最大6か月間の審判業務停止処分を含む懲戒処分を科すことが決定した。
誤った判定を下した要因は、審判委員長と各審判員との連携が取れていなかったこと、最終的な判定を下す際の確認不足だったという。
今後、同様の事案を二度と発生させないよう緊急に審判委員長会議を開催し、再発防止策の検討を行い、審判体制の強化に取り組んでいくとのこと。
なお妨害失格と判定された山口広樹(福岡)に対しては、賞金の損害賠償を行い、級別審査においても選手責任外の失格に修正された。
5月1日から新エンジンが導入されるびわこオールレディースから、ボート界に燃料革命が巻き起こる。バイオ燃料といわれるエタノールを30%配合したガソリン(通称E30ガソリン)が使用されることが発表された。E30ガソリンの使用は事業部門としては日本初の試みで、従来と比較して12%から15%のCO2の削減が見込まれるという。
あくまでも試行期間として7月までの実施を予定しているが、何も問題がなければ8月以降も継続。また、6月22日からは第2弾として大村でも導入。ゆくゆくは全国24場すべてがE30ガソリンに変わる予定だ。
選手はボートレーサー養成所で実際にE30ガソリンにはすでに乗艇済み。「あまり違和感はない」という声が多数のようだが、中には「体重差が今まで以上に顕著になりそう」や、「インが強くなりそう」という声もある。
ちなみにエンジン自体の仕様に大きな変化はなく、一部部品の交換だけで現状のエンジンでも対応できるという。
3月17日に山口県岩国市内の商業施設で窃盗罪で逮捕され、その後、略式起訴で罰金20万円という報道もあった秋山直之さん(群馬46歳83期)が4月21日に引退届けを提出し受理された。
98年11月デビューの83期。デビュー期に5.96の勝率を残していきなりA2級に昇格するなど出世は早く、5期目からA1級常連に。自己最高勝率は18年後期の7.98。3年目にはGI出場、4年目には多摩川関東ダービーでGI制覇と尼崎オールスターでSGデビューも飾った。SG出場は92回で優出3回。GIは優出9回で5回の優勝がある。
差しに行って大けがをした経験から、道中は外マイを選択するようになり、誰も真似ができない道中でのスピード満点の全速ターンが最大の武器だった。
通算成績は6707走で勝率7.03、1784勝、優出301回、優勝80回。生涯獲得賞金は約10億5853万円。現役最後のレースは3月15日の三国。
4月8日に5月の常滑レディースオールスターを含めF休みまでに入っていた全てのあっせんが削除された日高逸子が休養を宣言した。
日高は前期、12月に蒲郡、3月に大村でFを切ってF2。1本目のF休みは消化していたが、2本目の休みが5月19日から7月17日まで。4月最初の桐生ヴィーナスを途中帰郷した後、4月の津一般戦、宮島一般戦、5月の芦屋GW戦、そして常滑レディースオールスターの4節分のあっせんを全て辞退した。
その理由については、「体は大丈夫ですが、しばらく休みたくなりました」とスポーツ報知の取材に答えていた。「復帰したら、またよろしくお願いします」とも答えており、誰もが一瞬、頭をよぎったであろう引退宣言ではなかった。あっせん辞退は8月10日まで提出しているようだが、いつまで休んでいつ復帰するのかは明言していない。
昨年10月6日、浜名湖周年出走中に脳梗塞を発症し、治療とリハビリに励んでいた枝尾賢が、4月9日の若松から半年ぶりに実戦に復帰。いきなり優出の活躍を見せた。
枝尾の節間成績は32213②④。2日目9Rでインから逃げて復帰後初勝利を飾り、準優も3号艇から2着に食い込んだ。他の選手たちからは「本当に半年も休んでいたの?」と突っ込まれるほど。枝尾本人は復帰にあたり「(1着が)1本でも取れれば…と思っていたので、優出までできて良かった」とホッとした表情だった。
斡旋課からは次々と追加の要請が来たようだが、まだ無理はしたくないということで、当分は間隔を空けての参戦予定。4月22日からの大村の後は5月19日からの徳山、5月31日からの蒲郡まで予定が決まっている。
先月号で3月15日の丸亀で頭蓋骨骨折などの重傷を負ったことをお伝えした西橋奈未が、4月3日からの宮島周年から実戦復帰した。
初日に3着、2日目は5着2本と苦戦したが、3日目から3連勝で予選を5位通過の活躍。男女混合のGIでは23年3月の地元三国周年以来、2回目の予選突破だった。準優は2コースからスタートで後手を踏んでしまい、優出はならなかったものの、最終日の前半レースで節間4勝目をマーク(後半11Rは打ち切り)。大けがからの復帰戦とは思えない走りでファンに元気な姿を届けた。
4月8日の宮島周年最終日は強風に見舞われてしまい、11、12Rが中止打ち切り。すなわち優勝戦自体が中止となってしまった。
この日の九州、中国地方は強風に見舞われ、若松が早々に中止順延を発表したほか、ルーキー戦を開催中だった下関でも、4Rと5Rの間に1時間以上もレースを見合わせるなんてこともあったほど。宮島は1Rが5メートルの向い風だったが徐々に強まり、7メートルになった5Rから安定板を装着。8Rからは2周戦に短縮されていた。9Rから10Rの間は1時間ほどレース開始を見合わせ10Rまでは開催できたが、11Rの展示が終了した16時26分に中止の決断が下された。
ポールポジションの1号艇は圧倒的な節イチパワーだった中野次郎。23年9月の住之江高松宮記念以来のGI優出で15年3月の多摩川周年以来、10年ぶり6回目のGI制覇が目前だった。地元周年初制覇に燃える山口剛も4号艇にいた。
GI優勝戦が悪天候のため中止になったのは台風の接近により9R以降が打ち切りになった95年7月の徳山周年以来で約30年ぶり。この時の1号艇は今村暢孝。6号艇には地元の今村豊さんもいた。
なお、優出メンバーのオーシャンカップポイントだが、残念ながら1点加算されるだけ。優勝戦で完走すれば6着でも3点あるので、やむを得ない中止の場合は最低でも3点加算でいいのではないだろうか。ただ、これまで優出していなかった選手に対しては優出が認められて隠れポイントが浮上する。
4月8日の津周年5日目準優10RでGIの準優としては最高配当となる3連単で24万7330円の高額配当が飛び出した。今年は2月の唐津周年でGI最高配当となる36万60円の配当も出たばかりだが、GIで歴代5位となる高額配当。
立役者になったのは土屋智則、柳生泰二の97期コンビ。レースは4カドの佐藤隆太郎がまくり攻めに出たが大きく流れてしまい、稲田浩二、柳生、土屋の3人が次々と差し抜け、最内にいた土屋が1周2マークの小回りで後続を振り切った。3着には地元の新田雄史が浮上し、6-5の中ではもっとも高い配当の119番人気決着。もしも佐藤が3着だったら配当は17万円台だった。ちなみに120番人気は6-2-5で26万円台。
2024年度の総売り上げが発表された。
4年連続で記録更新となる2兆5227億8258万2100円で前年比104.1%。そのうち電話投票の売り上げは2兆124億2105万1600円で前年比105.8%。総売り上げに占める割合は79.8%となっている。
総利用者数は4億6923万8631人で前年比102.5%。開催日数は4623日で23年度より4日だけ多かった。
場別の売り上げでは約1921億5409万円を売り上げた大村が5年連続のトップ。2位の住之江、3位の蒲郡も5年連続で同じ順位。
4月11日の常滑オールレディース5日目準優12Rで三浦永理、平高奈菜、水野望美の3人による集団Fが発生した。
インの三浦がコンマ06、2コース平高がコンマ08、3コースの地元水野がコンマ07と3人そろって非常識なF。風速5メートルの強い向い風が吹いており、11Rではトップスタートの選手でもコンマ26と、いわゆるスタートが届かない状況。その分、突っ込んでしまったのだろうか?集団Fは追い風より向い風の方が圧倒的に多いので…。
女子戦の準優Fの罰則は休み明けから3か月の女子戦出場停止。3人ともそれが解除されるのは9月下旬もしくは10月上旬なので、3人とも8月の浜名湖レディースチャンピオンは出場できない。
また、翌12日の優勝戦では五反田忍が4コースからコンマ01のF。優勝戦Fの罰則により、五反田は休み明けから半年間、女子戦には出場できない。
石丸海渡=4月10日丸亀一般戦4日目5Rの1周1マークで1号艇(妨害)と接触して転覆。後続の3号艇が避け切れずに接触した際に負傷。左上腕骨骨挫傷で全治見込みは2か月。
栗原謙治=4月18日多摩川一般戦初日4Rの3周バックストレッチで内側の艇と接触して落水した際に負傷。右下腿骨折で全治見込みは未定。
(初勝利)
4月9日 樫葉新心(徳島133期)
4月19日 吉田一心(大阪135期)
(GI初優勝)
4月9日 菅章哉(徳島105期)
樫葉次郎、岩崎芳美夫婦の娘・樫葉新心が地元鳴門の女子対決番組で3コースからの全速まくりで初勝利。昨年12月8日の戸田で負傷し欠場していた父は4月3日の若松から実戦復帰したばかりで、樫葉家にとってはうれしいニュースが重なった。133期の未勝利選手は残り6人となった。
135期の吉田一心は蒲郡の6コースからまくり差しで勝利。同期では宮崎心之介に続くまだ2人目というさみしい状況ではあるが、ここ数年はデビュー期の水神祭が3、4人(131期だけは多く7人)という状況が続いているだけに、今さら驚くことではないのかもしれない。
津周年を予選トップからの王道で制覇した菅章哉は、GI出場43節、5回目の優出で悲願達成となった。105期では磯部誠、佐藤翼に続く3人目のGI覇者。
8月6日から浜名湖で開催されるレディースチャンピオンの選考期間は5月いっぱい。昨年のボーダーは5.53だったが、今年はそれよりもかなり高め。
三浦永理の不参加が確定してしまった地元静岡勢は長嶋万記と川井萌がオールレディース優勝による優先権を持ち、刑部亜里紗もほぼ安全圏。昨年10月から1年9か月ぶりに復帰した豊田結の選考順位34位だが、出走回数不足で選考除外になる可能性がある。
主力陣では三浦以外にも平高奈菜と田口節子の不参加が確定している代わりに、昨年不出場だった守屋美穂、高田ひかる、倉持莉々、西橋奈未らが戻ってくる。ボーダー下には清埜翔子や落合直子、松本晶恵、堀之内紀代子らの名前もあり、昨年出場した選手のうち17人がボーダーの下にいる状況。
クラシック制覇の佐藤隆太郎が早くも6千万円台を突破してぶっちぎりのトップ。GI2勝の毒島誠を抑えて茅原悠紀が2位、宮地元輝が3位というのも今年の2人の優出ラッシュを考えれば不思議でも何でもない。10位の馬場貴也までがすでに3千万円台を超えている。
女子では初代スピードクイーンメモリアルの覇者となった平高奈菜がトップに君臨し、全体でも15位の好位置。一般戦回りが続き、さすがの優出ラッシュを見せている守屋美穂が2位。
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