石渡鉄兵
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桐生

【現地コラム】「関東代表のつもりで思い切って行く」進化を止めない石渡鉄兵がマスターズチャンピオン初制覇へ挑む!/桐生・マスターズチャンピオン

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ボートレース桐生のPGI「第26回マスターズチャンピオン」は26日に準優勝戦が行われ、6強メンバーが決定。9Rでは石渡鉄兵が3コースからまくり差し、関東の選手の中では唯一、優勝戦に進出した。

3月の段階ではA1級の勝負駆けだったのがウソのように近況は調子を上げている。直前の福岡周年では予選1位からの王道Vを果たし、今節も低勝率モーターを立て直してここまできた。「急にリズムが上がってきてなんでだろう?と思う」と石渡自身は好調の理由をハッキリとは分かっていないものの、「(今節は)調整面で気づくことはあったかもしれないです。博多が生きているんだと思います。勢いを感じずにはいられないので」とやはり福岡で復調のきっかけを知らず知らずのうちにつかんだのかもしれない。

振り返れば22年に一度は成績を落としていた石渡だったが、同年秋に息子の石渡翔一郎がデビューし、「無様な姿は見せられない。息子が選手になってやりにくい面もあるんですけど、これはいいタイミングだったのかもしれない」とモチベーションを上げ、7点台の勝率を残すようになった。また、当時は「人生で一番稼ぎたい。お金が実力に直結すると思っているし、賞金でキャリアハイを狙ってみたい」とも話していた。今年は準優終了時点で賞金ランキング14位。この優勝戦で賞金を上積みすれば気が早いとはいえ、グランプリ出場に向けて下半期へいい弾みにもなる。

「関東代表のつもりで思い切って行く」と石渡。50歳となっても進化を止めない男の走りに注目したい。