大激戦を制した小栁勝希が道中逆転で136期チャンプに輝く

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3月19日、ボートレーサー養成所で136期修了記念競走が行われ、登録第5417号 小栁勝希選手(佐賀支部)が4コースから進入、1周2マークで先行していた鐘ヶ江真司(福岡支部)選手をとらえ、2周2Mで競り落としてボートレーサー養成所チャンプに輝いた。

勝敗を分けたのは冷静さだった。進入は枠なり3対3の発進。インから鐘ヶ江が先マイを決めて逃げを図るが、すぐ後ろには差した2号艇の櫻井隼と4号艇の小栁、そして握った3号艇の内田壮が迫る。2M、櫻井が小回りで内に入って先頭を奪おうとするが、ここで小栁は外に出て差しを選択した。「1番と2番が内に締めてきたので外に出た方がハンドルの切りしろがあると思った」。この選択が良かった。櫻井はうまく引き波を越えられずに後退。一気に鐘ヶ江に肉薄すると2周1Mで併走まで持ち込み、2Mで逆転に成功した。

勝った小栁は「70点です」と自己採点は厳しかったが、「こういう終わり方ができてうれしい」と表彰台では喜びの声も出た。

対照的に悔しそうな顔を見せたのが鐘ヶ江だ。レース後は下をうつむいて悔しそうな表情を見せたのが印象的だった。

見事養成所チャンプに輝いた小栁は5月8日のからつでデビュー戦の予定。「末永(和也)さんみたいな冷静で若手でも上の舞台で戦っていけるような強い選手になりたい。選手からもファンの方からも愛される選手になりたい。デビュー戦は気負いせずに自分の全能力をしっかり発揮して一つでも上の着を取れるように。一走一走くらいついて、一走入魂で頑張っていきたいと思います」と力強く話した。

レース後には、修了式も滞りなく催され、第136期選手養成員29名(内、女子は10名)たちは無事に修了を果たした。