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森野:師弟のキズナ~~。
高岡:今回、第3回にして最終回らしいんですけど、それが僕らっていう…。
森野:最初がヒロミさん(佐々木裕美)とエリーナ(福山恵里奈)でしょ? で2回目が向井美鈴さんと野田彩加ちゃん。そして俺ら。
高岡:申し訳ありません!
森野:地味すぎ、派手さがなさすぎて、写真も映像も白黒で映ってるんじゃないの?(笑)。でもいい機会をいただいたので、いっぱい話したいと思います。まずは自己紹介。4601の森野正弘です。40歳です……。
高岡:登録番号4950、山口支部の高岡竜也です。31歳です。よろしくお願いします。
森野:合コンやん(笑)。
森野:当時の支部長だった柳瀬興志さんの勧めで、住んでいる地区が近いのもあって。で実際に会った時の印象は「めっちゃマジメそうだな~」でした。
高岡:僕がまず電話して、それから会おうってなって。近所のコメダ珈琲に行きました。僕も同じですね。第一印象は、ちゃんとしてそうな人だなと。
森野:良かった~、ちゃんとしてて(笑)。お酒飲んでなかったからかな? あんまり覚えてない。
高岡:はい、シラフでした(笑)。
森野:今も大体のことはちゃんとしとると思うよ(笑)。
高岡:森野さんは選手になる前に一度、社会人を経験されているじゃないですか。大学も卒業してるし、僕も大学を出てからで、若くして選手にはなれていないので、似たような経験をしてる人なんだなって思いました。
森野:でもお互いスーツとかじゃなくて、堅苦しい感じはなかったね。確か高岡は大学のバスケ部でキャプテンやったんで、なんか芯の強さを感じたような感じなかったような…(笑)。ちゃんとした子だった。珈琲もこぼさず飲んでたし。だからその場で師弟になるって決めました。
高岡:実家にご挨拶に行く感じではなかったので私服でした(笑)。
森野:あれ? 今日着てるその服じゃなかったっけ?
高岡:いや、これは最近買ったやつです(笑)。
高岡:仕事にしても私生活にしても影響を受けまくっています。仕事に関しては、特訓が終わってペラを外して、ほんとギリギリまで調整を続けて、最後まで完璧を目指している姿勢ですね。僕は、ある程度仕上がったなって思ったら、そこで満足してしまうタイプだったので。
森野:そんなこと話されたら、これからゆっくりできんやん(笑)。
高岡:プライベートでは、休みの日でも先輩が最終日とかだったら食事とかお酒の付き合いを大事にしていますし、ほんとに何もない日は家族サービスに全力ですし。あっ、これで良かったですか?
森野:いや、合っとるんやけど、何か言わせたみたいになっとるやん(笑)。でも師匠だなんだって言いますけど、実は教えられることってそんなになくて。実際、僕からすれば学ぶことの方が多くて。高岡は一つのことを突き詰めてやるタイプなんで、僕はそれを見て自分を見つめ直すことができて、成長できた感じがある。僕の唯一の弟子だし。だからどっちが師匠かと言ったら、高岡の方が師匠かもしれん。ねっ、師匠。
高岡:そんなことはありません。
森野:高岡は僕に似ず、人との繋がりというかコミュニケーションも積極的なんですよ。僕は自分から話しかけれないタイプなので、すごくいいところだなって。僕もおしゃべり頑張ろうかな、と。
高岡:そんなおしゃべりじゃないですよ(笑)。でもそれは森野さんの同期の方とか、大峯(豊)さんの仲のいい方々とかと、繋がりを作ってくれたおかげです。やっぱり話しかけやすいじゃないですか。いい影響しかないです。
森野:直してほしいところとか、ほんとにないです。強いて言うなら…、もうちょっとご飯に誘ってほしいです(照)。
高岡:それ、この前も言ってましたね(笑)。
森野:一緒にお酒飲みたい、一緒におしゃべりしたい。
高岡:仕事、全く関係ないじゃないですか(笑)。
森野:俺、怒ったことある?
高岡:今、怒ってません?
森野:怒ってない(笑)。
高岡:いや、ほんと森野さんに怒られたことないんじゃないですかね。怒られることしてないのかもしれないです(笑)。
森野:怒るとかじゃないけど、高岡は今、結果がうまく残せてなくて「もうダメです…」っていう感じになってしまってて。強いて言うなら、それがオコですね。絶賛落ち込み中なんです。コラっていう感じじゃないけど、気持ちを切らさずにしないといけないところですね。ここは直してほしい。
高岡:ですね。もう気持ちを入れ替えて頑張ります。
森野:逆に俺に直してほしいところとかある?
高岡:2月の中国地区選の時の話なんですが、僕ら成績が悪くて、ボートについて夜な夜な遅くまで話し込んでたんです。それこそ夜ご飯を食べた後、午後6時過ぎくらいから0時くらいまで。「明日からこれやろう!」って感じで。納得が行くまでボートに乗ろうと。
森野:意識を高めてね。
高岡:だから朝から試運転をしまくってたんです。なのに…。
森野:次の日、強烈な寒波で。やる気ある話をしとったのは暖房の効いた部屋の中。もうめっちゃ寒くてケガしたらいけんと思って(笑)。もう40歳だから。
高岡:まあ直してほしいところっていうか、そんなこともありましたね~って話です(笑)。
森野:でも僕は話し出したらめっちゃ遅くまで話し込むので、それは止めてほしいって思われてるかも。だって、めちゃくちゃ眠そうやったやん。「ちょっと、聞いてる?」って時が何回かあったもん。
高岡:ほんとに眠かったです(笑)。宿舎の部屋が森野さんと僕と島川(海輝)の3人だったんですが、島川もボート大好きなので、研究熱心というか話し始めたら長くて(笑)。
森野:島川が薪をくべて、その火で僕が熱くなるってパターンだった(笑)。
高岡:結局、何が言いたいかというと、直してほしいとかではなく、約束したことは守りましょうってことでした!
森野:人としてダメやね! 自分の子供に同じこと言っとる(笑)。
森野:二人のルールなんて何もないんですよ。例えば僕の最終日は必ずご飯とか飲みに行くとか、連絡をするとか。自分のレースが終わったら報告するとか。聞きたいこととか、ご飯食べたくなったら連絡してって言ってるんで。普通の師弟がしてそうなことはしてない。ないことがルールです。あっ、たまにはご飯行こうねっていうくらい。呼んでよ(笑)。
高岡:ルールではないです(笑)。
森野:でも高岡は、僕のために家族とかの予定を変更しそうなタイプなんですよ。それはしてほしくなくて。
高岡:でも弟子としては誘ってほしいです(笑)。
森野:オジサンは喜んで行くし。
高岡:森野さんは、弟子に気を使いすぎなんです。だって師弟ですよ? 誘ってください。
森野:めんどくさい師匠です。
森野:一つ注文があるとすれば、高岡のレースは全部見てるんですけど、レースが優しいというか…、もちろん勝ちに行ってるんですけど、気持ちを前面に押し出してほしい。がむしゃらさというか。冷静に立ち回ろうとしてる。大敗は少ないけど、1着も少ないっていうスタイル。そこは失敗してもいいから積極的になってほしい。あとはご飯に誘ってほしい(笑)。
高岡:唯一の弟子ですから。
森野:でも僕は激甘ですからね。イージーモードです。ボート界にはスーパーハードモードの師匠とかもいますからね(笑)。でも僕の成長が高岡の成長になると思ってるので、まずは僕が成長して、それを見て頑張ってもらえればいいですね。師弟関係になって良かったです。
高岡:今は持ちペラもなくなって、1人でやってる人もいると思うんですけど、それだと成長が止まるというか、ここまでしかいけない所があるんじゃないのかなって思います。だからやっぱり師匠の背中を見て、成長してもっと上の舞台に行きたいと思います。
森野:山口支部は面白くて強い、いい選手がいっぱいいますので、僕と高岡を含め、応援よろしくお願いします。
高岡:山口支部の若手がなかなか上の舞台で頑張れていない現状っていうのがありますので、上の先輩方に追い付けるように、最高の師匠・森野さんに恥をかかせないようにもっともっと頑張ります。ご声援、よろしくお願いします。
森野:今は弱ってるけどな(笑)。
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