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まずは山口支部におけるSG戦線とのかかわりについて、その大まかな流れと最近数年の状況を把握していこう。
ボートレースが始まって長らく、山口支部にはSGで活躍する選手が少なかったが、1980年代に入って、突如として今村豊というスーパースターが出現する。今村はそのデビュー間もない頃からのインパクトがあまりに大きいが、実は息の長さも比類なく、40年近くSGの舞台で活躍を続け、00年以降もSGで2回優勝。そしてオールスター35回、メモリアル34回という出場回数は、いずれも史上最多である。
その今村の後を継ぐように、山口支部のSGレギュラーを早々と不動のものにしたのが、今村の愛弟子である白井英治だ。01年のダービーで早くも優出。ほぼ毎年優出を重ねて、14年のメモリアルで悲願のSG初優勝を飾った。さらに22年の暮れには、師匠の今村も成しえなかったグランプリを制覇(山口支部としては第4回の福永達夫に次ぐ2人目)、賞金王にも輝いた。
この白井とほぼ同じ時期からSGに乗るようになったのが寺田祥だ。こちらは10回目の優出だった17年のメモリアルで初戴冠。20年の下関開催のメモリアルでも優勝し、さらに昨年11月の下関チャレンジカップでも準優勝と地元で強烈な存在感を見せつけている。
この辺で、表3と表4をご覧いただきたい。表3では最近2年間のSG出場状況、表4ではメモリアルにおける山口2場の推薦出場選手がわかる。
寺田と同年(昭和53年)の生まれが谷村一哉。そして1年後輩の54年生まれが原田篤志と吉村正明。この世代には好人材が揃っている。
谷村は11年のグランプリシリーズが初SGで、いきなり準優3着と健闘。14年メモリアルで優出を果たし3着。16年にはGI2勝と実績を重ねてきた。メモリアルには既に10回もの出場歴がある。
原田は12年のメモリアルでSG初参戦。15年ダービーでは優出3着と大暴れをした。23・24年と出場が成らなかったので巻き返しを期す。吉村はこの三者の中では最も早く、08年のクラシックでSGに初登場している。
白井と寺田の両エースを除けば、ここ数年で最もSGへ出場しているのは大峯豊だ。10年の中国地区選優勝からステップアップして、同年のオーシャンカップでSG初出場をかなえた。そして18年以降、7年連続でSGの舞台に登場している。年間優勝5回以上という年が8回もあり、毎年のようにクラシックのボーダー付近にいる安定感が持ち味だ。
昨年の活躍が光ったのは海野康志郎と柳生泰二だろう。海野は16歳でデビュー、19年2月の中国地区選を豪快にまくって勝ち、その年のクラシックへ進出。昨年は絶好調で、夏以降はGIでも優出を重ねてきた。
柳生はA級になるのは早かったが、SG出場にはあと一歩届かない時期が長かった。しかし21年にV6。その後も高勝率をキープして22年のダービーでSG初出場へ。昨年のクラシックはあと一歩で優出(準優③)に迫った。海野と柳生は年末のグランプリシリーズにも駒を進めている。
そして一昨年3月のクラシックには、山口支部待望の若手がSGに乗ってきた。22年5月のモーターボート誕生祭(大村・GⅡ)を25歳で制した佐々木完太だ。その後の走りには堅実性も加わり、将来のエース候補といえよう。
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