松井繁が60回目のGI制覇、松村敏が15場所連続優出 / ボート界9月の重大ニュース

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▼目次
松井繁が60回目のGI制覇
原田幸哉が26人目の通算100V
西島義則が5000連対
松村敏が15場所連続優出
山崎郡が5場所連続優出2着
・尼崎で歴代6位の57万円が飛び出す
・江戸川で4日連続途中打ち切り
宮之原輝紀がGI優勝戦でF・柴田光はGⅡ準優でF
落合直子北村寧々が女子戦準優でF
・選手の負傷情報
・引退選手
・水神祭
・獲得賞金ランキング
・年間タイトル争い

松井繁が60回目のGI制覇

9月11日の津周年は王者・松井繁が予選トップからの王道優勝を果たした。通算では昨年1月のびわこBBCトーナメント以来1年8か月ぶりで歴代2位となる60回目のGI制覇。54歳10か月での優勝は歴代12位の年長優勝で、マスターズチャンピオンを除けば7位の年長優勝記録。
さらに津周年は10年ぶり7回目の優勝となり、唐津周年の松尾泰宏と並んで同一周年最多優勝記録に並んだ。津ではGI時代のMB大賞も2回優勝しており、津だけで9回のGI制覇というのもすごい記録。地元の住之江とお隣の尼崎でさえGI制覇は7回なので、それをも上回っているわけだ。
この優勝で賞金ランクも14位まで浮上。4年ぶり24回目となるグランプリ出場は濃厚と考えてよさそうだ。

原田幸哉が26人目の通算100V

9月2日の鳴門一般戦で原田幸哉がイン速攻を決め、史上26人目となる通算100Vを達成した。現役では15人目の快挙。内訳はSG5回、GI19回、GⅢ3回、一般戦73回。意外にもGⅡはまだ未制覇で全グレードはコンプリートしていない。
原田は5月の多摩川オールスター、7月の下関ミッドナイトでFを切りF2と苦しい状況だが、1本目のF休み明けだった鳴門をオール2連対と圧倒的な強さで優勝。続く津周年も予選は突破しており、F2になって以降もコンマゼロ台のSが12回もある。今期の平均スタートもコンマ11とキレは落ちていない。

西島義則が5000連対

9月21日の多摩川一般戦4日目7Rで西島義則が2コースから差して勝ち、分かる範囲で史上8人目となる通算5000連対を達成した。3000勝達成時に、次の目標と話していたことを、あっという間に達成してしまった。
表は2連対数(1、2着数)ベスト20だが、これはあくまでも記録が残っていて分かる範囲での順位。ここに3000勝レーサーの倉田栄一さんや2960勝の瀬戸康孝さんの名前が入っていないので、恐らく厳密には10人目の快挙と思われる。

松村敏が15場所連続優出

3月の三国から9月の唐津にかけて、松村敏が15場所連続優出を達成した。記録が残っている96年以降では山室展弘が持つ18連続優出に続く2位。96年以前では76年に野中和夫が同じ15場所連続優出の記録が残っている。
今年の松村は猛烈な優出ラッシュ。走り始めは元日が初日の大村で9月の唐津まで一般戦ばかり21節に出場し、優出が19回。優出を逃したのは準優2号艇で4着と敗れた2月の唐津と、今年唯一の予選落ちを喫した2月の住之江だけ。優勝戦1号艇は5回あるが、優勝は3回のみ。1号艇で2回負けている。
連続優出記録は約4年ぶりのGI出場となった徳山周年で途切れてしまったが、そもそもこれだけ一般戦で強い松村が記念に呼ばれないのは、やはり選手層が厚すぎる福岡支部だからだろう。通算では34節ほどGIに出場して優出は4回。15年平和島ダイヤモンドカップで優勝もある。

山崎郡が5場所連続優出2着

山崎郡が7月のびわこから9月の尼崎にかけて5場所連続で優出2着。そのうちびわこと三国は5コースから、常滑と最後の尼崎は3コースからだったが、住之江お盆戦は1号艇だっただけに、本人は喜べない記録になったかも。6連続目はびわこ周年とここでGIが入り、予選突破ならずで記録はストップした。
96年以降で連続優出2着はトップタイで4人いる。実は今年に入って稲田浩二春園功太も記録。稲田は昨年11月から今年1月にかけて戸田、尼崎、浜名湖、尼崎、浜名湖の5場で。4、5場目の尼崎と浜名湖はどちらも1号艇で負けていた。
春園は今年1月のびわこから5月の住之江まで10場所連続優出を記録しているが、そのうち2月の丸亀から津、芦屋、宮島、浜名湖で5場所連続優出2着。今年は14回の優出があり、実に2着が8回もある。
この3人はいずれも一般戦だが、すごいのは09年の池田浩二。11月の児島周年から福岡周年、常滑チャレンジカップ、津周年、住之江グランプリとSG、GIだけで5場所連続優出2着を記録。この年はほかにもGIで優出2着が3回あり、SG、GIだけで優出が15回。SGはクラシックとメモリアルで優勝しており、グランプリ制覇なしで獲得賞金は2億円(2位)を突破していた。

尼崎で歴代6位の57万円が飛び出す

8月に歴代4位となる3連単63万円台の配当が出現した尼崎で、またまた特大の高配当が飛び出した。
9月13日の一般戦4日目8R。人気は1号艇の春園功太に1本かぶりだったが、3コースのまくりに春園が応戦したところを4、5コースが次々と差し、さらに6コースから最内を差していた小森信雄が2マークの絶妙なターンで2マーク先手の三好勇人を差し切った。2連単の6-5は28番人気の4万9440円。3連単6-5-2は116番人気の57万7390円で3連単の歴代6位の高配当。50万円以上の配当は通算13本目。それまでの最高配当が38万円台だった尼崎で、2か月連続でビッグな配当が飛び出す結果となった。

江戸川で4日連続途中打ち切り

9月12日からの江戸川マスターズリーグ戦は初日から4日目まで4日連続で途中打ち切りとなる異常事態となった。打ち切られたのは初日が10R以降、2日目が9R以降、3日目が10R以降、4日目が3R以降。3日目までは成立だが、4日目は順延。16日からの後半3日間は途中打ち切りはなく最後まで無事にレースは行われた。
96年以降、全24場で途中打ち切りは358件。そのうち節間2回は17節あったが、節間3回は初。また、3日目終了時点で2走しかしていない選手は5人もいた。

宮之原輝紀がGI優勝戦でF・柴田光はGⅡ準優でF

9月11日の津周年優勝戦で宮之原輝紀が4コースからコンマ01のFを切った。罰則規定によりF休み明けから1年間、GIGⅡは出場停止となる。年内には若松、桐生、多摩川、丸亀とGIを4節走る予定だが、来年1年間は(権利があれば)SGか一般戦というあっせんになる。宮之原はFが非常に少ない選手で、このFは5年半ぶりで通算4本目。
今年のGⅡ以上の罰則規定ありのFは14本目だが、優勝戦のFは昨年9月唐津周年の菅章哉以来。
また、9月6日の三国MB大賞準優12Rでは予選トップだった柴田光がインからコンマ04の今期2本目となるFに散った。柴田は前期、自己最高にして生涯2回目の7点勝率を残すなど好調。意外にもGⅡ以上で優出がなく、初のタイトル獲得へ大チャンスだったが、5号艇の海野康志郎が前付けに動き、楽な進入にならなかったことも影響したのかも。

落合直子と北村寧々が女子戦準優でF

9月10日の大村オールレディース準優9Rではインの落合直子、2コースの北村寧々がFに散った。2人ともF休み明けから3か月は女子戦を走れない。落合の方は女子賞金ランクが20位以内だったが、レディースチャレンジカップはF休み、年末のクイーンズクライマックスシリーズも除外対象で走れない。北村は罰則ありのFは初めてで、初優出のチャンスを逃してしまった。

選手の負傷情報

塚田修二
8月20日平和島お盆戦4日目12Rの1周1マークで失速したところを後続艇に乗り上げられて負傷。右第2・3中足骨折などで全治見込みは1か月以上。

梅原祥平
8月22日唐津一般戦4日目8Rの1周1マークのターン入り口でボートが浮いて失速(妨害失格)し、後続艇が次々と接触。左肘関節裂傷、左足背部裂傷などで全治見込みは1か月。

川尻泰輔
9月4日宮島一般戦初日9Rのスタート直後、すぐ外の5コースの選手(妨害失格)に締められて1マークのかなり手前の直線で転覆。右肩甲骨骨折で全治見込みは2か月以上。

引退選手

8月末から9月にかけて次の2選手が引退した。

樋江井愼祐(愛知57歳64期)
笠間憲哉(愛知26歳127期)

樋江井愼祐さんは松井繁、服部幸男らと同期。デビューから1年2か月、あの服部よりも4日ほど早く常滑で初優出初優勝を飾ったが、その直後に江戸川で大けがを負う不運があった。98年後期に6・20の自己最高勝率を残して1回だけA1級に昇格し、A級は全部で11期。通算では28回の優出で優勝は5回。GIには2節ほど出場している。
また、18年7月の戸田を最後に碧南訓練所の指導員(後任は矢橋成介)を4年間務めて、実戦に復帰したのは22年11月の蒲郡。娘の舞が134期でデビューし、現役最後の日となった8月15日常滑1Rでは最初で最後の父娘対決(父4着、娘5着)もあった。
笠間憲哉さんは実働3年半で21勝。現役最後のレースは5月12日の蒲郡で、これ以降レースには出場していなかった。

水神祭

(初勝利)
9月1日 松田真実(愛知131期)
9月1日 出畑孝成(福岡133期)
9月9日 森陽多(長崎133期)
9月18日 一色颯輝(愛知133期)
9月19日 嶋田有里(長崎130期)
(GI初勝利)
9月18日 大豆生田蒼(埼玉111期)
9月18日 佐々木翔斗(大阪118期)
9月19日 仲道大輔(愛知127期)
9月19日 飛田江己(埼玉128期)
9月19日 藤原碧生(岡山129期)
9月20日 石田貴洋(埼玉121期)
9月21日 若林義人(静岡122期)
9月21日 金田智博(福井122期)
9月22日 中島秀治(滋賀124期)
9月22日 為本智也(福井124期)
9月22日 竹間隆晟(大阪129期)
(初優勝)
9月3日 後藤盛也(東京117期)
9月7日 中野仁照(愛知128期)
9月8日 大場恒季(愛知126期)
9月25日 宮崎奨(香川96期)

同期の中でそれぞれ1人だけ未勝利だった嶋田有里と松田真実が初勝利をマークした。嶋田は芦屋ヴィーナスで4コースからまくり差し、12万円台の大穴を提供。松田は地元常滑のヴィーナスでインから逃げた。これで131期までは全選手が初勝利を挙げたことになる。

2期目の133期は一気に3人。出畑孝成は地元福岡で6コースからまくり差し、18万円台の大穴を提供。森陽多は地元大村のオールレディースで5コースからのまくり差し。一色颯輝は尼崎で5コースからのまくり差し。デビュー期の134期の水神祭はまだ2人だけだが、133期は13人が水神祭を済ませ、残るは14人。ちなみに132期は8人。

GI初勝利は桐生ヤングダービーで一気に11人が達成。そのうち8人がGI初出場組。残念ながら未勝利に終わったのは前原大道宗行治哉藤田俊祐の3人。
初優勝は4人。10回目の優出だった後藤盛也は桐生で予選トップからのイン逃げ。上田龍星らの117期では12人目の優勝者になった。4回目の優出だった中野仁照は地元蒲郡のルーキー戦でイン逃げ。前期に初めてA2級へ昇格したばかりだが、今期は7点近い勝率を残しA1級昇格も確定付けている。128期では飛田江己に続いてまだ2人目の優勝者。大場恒季も4回目の優出だった尼崎で予選トップからのイン逃げ。2期前にはF3も経験しているが、今期は初のA1級昇格も見えており、養成所勝率2位の才能が開花しつつある。島川海輝らの126期では6人目の優勝者。
三国でインから逃げた宮崎奨はデビューから19年4か月、57回目の優出で待望の初優勝を飾った。掛かった年数は歴代で26位あたりと思われるが、57回目での初優勝は77回目の渡辺千草、76回目の足立保孝、64回目の鈴木茂高、61回目の岡谷健吾に続く歴代5位の記録。96期では17人目の優勝者だが、優出57回は同期でも9番目に多い。

獲得賞金ランキング

馬場貴也が丸亀でメモリアルを連覇し、ただ一人の1億円オーバーでトップを独走中。メモリアル優出組の平本真之、池田浩二、桐生順平石野貴之らに加えて津周年制覇の松井繁、ヤングダービー制覇の関浩哉らも順位を上げてきた。チャレンジカップがF休みの茅原悠紀西山貴浩らを除いたチャレンジカップのボーダー34位は坪井康晴
女子の方は2、3位の浜田亜理沙渡邉優美のチャレンジカップF休みが確定しており、守屋美穂らを除いたボーダーの20位は實森美祐になる。山川美由紀日高逸子田口節子らも十分圏内という状況。

年間タイトル争い

最高勝率争いは池田浩二や毒島誠らが数字を落とす中、大本命の峰竜太が数字を上げて引き離しにかかった。最多勝利が濃厚な中辻崇人は8回目の優勝を飾るなど、好調をキープしているが、点増しのない一般戦で勝率8点台の数字をさらに上げるのは至難の業としか言いようがない。残り3か月、峰は自分との戦いになりそう。
最優秀新人争いでは藤原碧生がダメ押しとも言える4回目の優勝を飾った。勝率、1着数、獲得賞金と全ての部門でぶっちぎっている。

ボートレースクラシック

SG

ボートレースメモリアル

賞金ランキング

マスターズチャンピオン

PG1

ヤングダービー

グランプリ

クイーンズクライマックス

女子

BBCトーナメント

レディースチャレンジカップ

G2

3415 松井繁

4236 松村敏

3779 原田幸哉

3024 西島義則

4760 山崎郡

4939 宮之原輝紀

3532 柴田光

4289 落合直子

5195 北村寧々

3070 山室展弘

4290 稲田浩二

4796 春園功太

3941 池田浩二

3392 小森信雄

4331 三好勇人

4571 菅章哉

4324 海野康志郎

3377 塚田修二

5206 梅原祥平

4175 川尻泰輔

3400 樋江井愼祐

5159 笠間憲哉

3422 服部幸男

3644 矢橋成介

5272 松田真実

5337 出畑孝成

5335 森陽多

5321 一色颯輝

5250 嶋田有里

4746 大豆生田蒼

4934 佐々木翔斗

5166 仲道大輔

5191 飛田江己

5217 藤原碧生

5005 石田貴洋

5034 若林義人

5038 金田智博

5075 中島秀治

5091 為本智也

5221 竹間隆晟

4889 後藤盛也

5197 中野仁照

5139 大場恒季

4348 宮崎奨

5058 前原大道

4991 宗行治哉

5226 藤田俊祐

4908 上田龍星

5145 島川海輝

3175 渡辺千草

3967 鈴木茂高

4173 岡谷健吾

4262 馬場貴也

4337 平本真之

4444 桐生順平

4168 石野貴之

4851 関浩哉

4418 茅原悠紀

4371 西山貴浩

3959 坪井康晴

4546 浜田亜理沙

4590 渡邉優美

4482 守屋美穂

4963 實森美祐

3232 山川美由紀

3188 日高逸子

4050 田口節子

4238 毒島誠

4320 峰竜太

3876 中辻崇人