大村SGはセット交換禁止!薮内瑞希が内規違反で即刻帰郷処分 / ボート界7月の重大ニュース

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大村はセット交換禁止措置

尼崎のグラチャンでは24人もの選手がセット交換の整備に着手し、そのほとんど全員がパワーアップに成功したことから、大村オーシャンカップの動向が注目された。大村も新エンジンになってまだ5節目だったということもあり、セット交換、シリンダーケース交換は事故による変形以外は禁止、キャリアボデー交換は抽選で…という措置が取られた。24人もの選手が交換した尼崎では、その後もセット交換が続出。最終的には44基が交換された時点で部品がなくなり、そこで打ち止めになったという。
セット交換自体ははるか昔から普通に行われている整備であり、ルール上は何も問題がないのだが、今度の新エンジンは交換すればほぼ上昇が見込めることが判明したことで、尼崎グラチャンでは実施する選手が殺到。少しでも上昇させたい選手たちにとっては、ある意味当然と言えば当然なのだが、一気に24人の交換はやはり異例だった。
とはいえ、一部の選手たちが問題視していたのは実はセット交換という整備に対してではない。簡単に言葉にすると、「前エース機の部品は誰に与えられるのか」ということを問題視していた。今度の新エンジンはたまたまセット交換で大幅な上昇が見込めることが判明したわけだが、その中でも前エンジンのエース機、もしくはそれに近い上位機の部品に交換すれば、その上昇度がどれほどのものになるのかは想像に難くない。
特に大村の前エンジンには19号機というスーパーエース機があった。もし、これまで通りに自由にセット交換が可能であったなら、19号機の部品を提供された選手が圧倒的有利な状況だったかもしれない。それら優良部品を常に要求してくる選手がいないとも限らないうえ、どの部品をどの選手に出すのかは場の整備士の思惑次第。よってオーシャンカップ開催前には、出す部品は抽選にしてほしいという要望が選手側から出されていた。それを受けてのセット交換禁止、キャリアボデー交換は抽選で…だったわけだ。
大村ではオーシャンカップ開催中に限らず、現行エンジンはこの方針を継続する予定。低調機には中間整備でセット交換を実施すると思われるので、19号機の部品を出した時はぜひマスコミに情報提供して大々的に宣伝してもらいたい。必ずしもエース機になるとは限らないが、ファンには最高の情報になるのは間違いない。 なお、次のSG、メモリアルを開催する丸亀は旧エンジンの使用末期。10月のダービーを開催する戸田は8月から新エンジンでちょうど6、7節目になる予定。状況は尼崎や大村に近いので、どう対処するのかまた注目を集めそう。いっそのことセット交換は中間整備に限定するというルールを全国統一で設けた方がいいのかもしれない。

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