ファン投票1位の期待を力に換えた守屋美穂/びわこレディースオールスター
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現在ファン投票を実施しているボートレースびわこのGⅡ「レディースオールスター」。今年で8回目を迎えるこのタイトルだが、ファン投票1位の人気選手は、その期待に応えることはできているのだろうか。各大会のファン投票1位と優勝者は以下の通り。
開催年 | 場名 | ファン投票1位 | 優勝者/決まり手 |
---|---|---|---|
2017年(第1回) | 宮島 | 遠藤エミ | 山川美由紀/逃げ |
2018年(第2回) | びわこ | 遠藤エミ | 中村桃佳/逃げ | 2019年(第3回) | 児島 | 大山千広 | 寺田千恵/逃げ |
2020年(第4回) | 鳴門 | 大山千広 | 岩崎芳美/差し |
2021年(第5回) | 芦屋 | 大山千広 | 小野生奈/逃げ | 2022年(第6回) | 桐生 | 守屋美穂 | 守屋美穂/まくり | 2023年(第7回) | 蒲郡 | 守屋美穂 | 長嶋万記/逃げ |
過去7回でファン投票1位は遠藤エミ、大山千広、守屋美穂の3人だけ。女子は特有の人気傾向を示すことがわかる。
第1・2回の遠藤は苦しんだ。第1回ではドリーム戦で逃げ切ったもののそのアドバンテージを活かせずまさかの予選落ち。第2回は地元・びわこでの開催で、予選をトップ通過したものの、準優勝戦で痛恨のフライングに散った。
第3~5回でファン投票1位になった大山も結果を残せなかった。第4回で予選2位となったが、準優勝戦で4着に敗れた。地元開催の第5回・芦屋では予選で落水するなど、本来の力を発揮できずに終わった。
ここまではファン投票1位の重圧に押し潰されてしまったが、守屋がその流れを止めた。第6回の桐生では赤城おろしが吹きつけ、安定板が装着される厳しいコンデションの中、守屋は4カドからトップスタートを決め、カドまくりで優勝した。レース後、ピットに戻ってきた守屋は、「みなさんの声援があっての大会なので、頑張りたかった。結果を残せてよかったです」と涙を流して喜びをかみしめた。
そんな守屋も名前を連ねた優勝者を見ると、実績上位の選手ばかりだ。山川美由紀、寺田千恵、岩崎芳美、小野生奈はレディースチャンピオン優勝者で、中村桃佳、守屋、長嶋万記はクイーンズクライマックス出場経験者。A1級からB1級まで出場できるレースなので、実力差は大きい。そのため、番狂わせが起きることはそれほど多くないが、ファン投票1位になるとその重圧が大きく、なかなかその期待に応えることは難しいようだ。
今回の1位選手は、誰になり、その期待を力に換えることはできるだろうか。