津田陸翔
津田陸翔

【ボートレースコラム】選手の好不調の波を知る!

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"真の実力"を予想に組み込む

勝率は日々変動している。特にデビュー数年の若手レーサーなどは成長レンジが大きく、一気に勝率を伸ばすこともある。舟券予想をする際には、この"成長レンジ"が大きなウエートを占めるが、オッズを見る限り、あまり考慮されていないであろうシーンが多々見られる(筆者の主観ではあるが…)。出走表のB2~A1の級別だけで判断し、軽視していた選手が万舟券を叩き出すという、悔しい経験がある方は多いだろう。選手の実力を点で捉えるのではなく、成長度合いを評価をすることで予想の精度に磨きをかけることができる。

数字は後から付いてくる

以下のグラフはとある選手の勝率推移だ。きれいな右肩上がりになっており、順調に実力がついてきているのが伺える。

とはいえ枠番やメンバーにもよるが、23年後期の適用勝率(3.35)だけを見れば舟券の対象にするという判断は難しい。ただし、このグラフから来期(24年前期)は3.35以上の勝率を残すことは想像しやすいだろう。実際に24年前期の勝率は4.58(10月1日時点)をマークしており、23年後期の終了時点では4点超えの評価が妥当であるといえそうだ。むしろこの成長曲線を見て、3.35の実力という判断をする人のほうが少ないはずだ。24年前期の回収率は153%とかなり優秀だった。3.35という勝率だけで過小評価されたケースが多かったのかもしれない。

繰り返しになるが、勝率は日々変動している。ただ、その数字が級別に反映されるには時間がかかる。その上、反映されたころには妙味がなくなっていることが多い。具体的な成長レンジを見極めるのは困難ではあるが、上昇下降傾向を把握しているだけでも大きな材料になるのは間違いない。

成長レンジを見極める方法

最も有効なのはひたすらレースを見て、選手の特徴を把握することだ。特に成長レンジが大きい若手選手を把握することができれば、美味しい舟券にありつけることも増えるだろう。ただし、全選手のレース映像を確認するというのは現実的ではない。石本裕武(大阪支部)のようにデビュー後すぐに頭角を現す選手の場合は注目度も高くインプットしやすいが、一般的な成長曲線を描く選手は埋もれがちだ。さらに注目されやすい選手はすぐに舟券妙味がなくなってしまうため、一般的な選手の特徴を掴むことこそ価値が高いと言える。

現実的な方法の一つは、前段に掲載した勝率の推移を追うことだ。もちろん上昇を続けている選手でもどこかで頭打ちになるタイミングが来る。そのタイミングを見極めるのは非常に難しいが、大きなヒントになることは間違いない。

手っ取り早いのは、スマホマクールやボートレースオフィシャルサイトのツールを活用することだろう。ボートレースオフィシャルでは2002年以降の期別成績をダウンロードすることができる。スマホマクールでも選手ページに直近5年分の勝率推移グラフを掲載しており、視覚的に分かりやすくなっているのでぜひこれらのツールを活用して選手の"真の実力"を見極めてほしい。

今回掲載した勝率推移グラフは広島支部の津田陸翔のもの。
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