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羽野直也のSG初制覇で幕を閉じた児島オーシャンカップ3連単の配当は、SG優勝戦史上初の10万円オーバーで、最高額となる103番人気の16万260円。SG準優を含めても2位、SG全レース中でも9位の高額配当で決着した。一般戦を含めた全グレードレースの優勝戦の配当としても22位だ。
人気がある程度割れるSGの優勝戦では、そもそも10万円以上のオッズが6号艇の1着以外で出現すること自体が珍しいことなのだが、このオーシャンカップ優勝戦は7戦6勝の馬場貴也が1号艇で圧倒的な人気を集め、2号艇が地元の茅原悠紀だったこともあり、120通り中、38通りが10万円オーバーのオッズで、20万円オーバーが13通りもあった。ちなみに最低人気は6-5-3の31万2800円。
6月27日からのボートレースびわこGⅡ「第67回結核予防事業協賛 秩父宮妃記念杯」で藤原啓史朗が8連勝の完全Vを達成した。
エース機候補のひとつと言われていた20号機を節一パワーに見事仕上げた。終わってみれば最大のポイントは初日6号艇のレースが1人欠場で5艇立てになった事だったか。それにしても、まくりあり、差しあり、まくり差しありと何でもござれのレース内容が本当に光った。
藤原はこの優勝が2年3ヶ月ぶりでまだ4回目というのが信じられないが、昨年9月の福岡周年では予選トップで優勝戦1号艇を獲得したこともあるほか(結果は2着)、GⅡは4節の出場で優出2回と記念でも十分通用していた。
GⅡにおける完全優勝は5人目。GIも含めると21年11月三国周年の毒島誠以来で、GⅡ以上では26回目。一般戦を含めると今年は今垣光太郎、白井英治、徳増秀樹に続く4人目の完全V。近年は一般戦でも完全Vの達成は難しくなっているだけに、記念初優勝を完全Vで飾ったことは本当に快挙と言える。
6月30日の尼崎一般戦4日目6Rで柏野幸二が、7月3日の住之江企業杯5日目2Rでは荒井輝年が、7月25日の桐生では角谷健吾がデビュー通算2000勝を達成した。角谷が173人目。
柏野の内訳はSG21勝、GI219勝、GⅡ7勝、GⅢ171勝、一般戦1582勝。65期では寺田千恵、大平誉史明、森秋光、吉田徳夫、大賀広幸に続く6人目。柏野はSG出場28回で優出なしだが、GIは優出18回で99年の三国周年、09年の下関周年制覇がある。通算では優勝59回。生涯獲得賞金は約9億7千万円。
荒井の内訳はSG11勝、GI145勝、GⅡ30勝、GⅢ132勝、一般戦1682勝。73期では初(2位は大庭元明の1922勝)。岡山支部では柏野が28人目、荒井が29人目となる。荒井はSG出場13回で優出なしだが、GIは優出12回で04年に芦屋周年を制覇。通算では優勝64回。生涯獲得賞金は約8億4千万円。
角谷の内訳はSG21勝、GI188勝、GⅡ出場なし、GⅢ114勝、一般戦1677勝。東京支部では10人目。71期では深川真二、川北浩貴、馬袋義則、海野ゆかりに続く5人目。角谷はSG出場21回で優出なし。GIは優出8回で00年の戸田関東地区選の優勝がある。通算では優勝73回。生涯獲得賞金は約8億9千万円。
オーシャンカップでSG初制覇の羽野が先月の29位から4位へとジャンプアップ。惜しくもSG連覇を逃して準優勝だった磯部誠は2位のままだが、石野貴之との2500万円の差を1100万円まで縮めている。優出組の池田浩二、桐生順平、馬場も順位は上げたが、茅原は5位のまま。
勝率、最多勝利でトップに立つ白井。一般戦回りで無双状態は予想通りだが、最多勝利に関しては2位の馬場と31勝の差を付けて独走。もはや当確ランプ点灯でもよさそうな大差。ただ、勝率の方は峰竜太とのマッチ戦で茅原、羽野、毒島も8点台。こちらの方は年末までもつれるかもしれない。
最優秀新人争いは大本命の常住蓮がまだ初優勝に手が届いておらず、逆にライバルの大澤風葵は昨年と今年ですでに2回の優勝がある。獲得賞金や1着回数でも大澤がリードしており、登録番号が連続している2人の争いから目が離せない。濱野斗馬も今後の成績次第でワンチャンある。
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