【ボートレース児島SG現地コラム】歴史的記録となった羽野直也のSG初優勝!ヤング世代の旗頭“羽野きゅん”の快挙
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ボートレース児島で開催されていたSG「第28回オーシャンカップ」は、羽野直也が5コースからの鮮やかなまくり差しでSG初優勝を達成。優勝戦の3連単5-3-4は、160,260円の特大万舟券での幕締め。これまでのSG優勝戦最高配当は、山本浩次が優勝した2005年の下関グランドチャンピオン(優勝:山本浩次)の3連単4-6-2で60,390円。これを一気に10万円更新したのだから凄い。
この他の高配当記録は以下の通り。
●13年 福岡ボートレースオールスター
優勝:新田雄史
3連単5-2-4 56,510円
●19年 住之江グランプリシリーズ
優勝:馬場貴也
3連単3-6-4 55,890円
●04年 住之江グランプリ
優勝:田中信一郎
3連単6-3-4 51,870円
●14年 平和島グランプリ
優勝:茅原悠紀
3連単6-4-1 51,680円
今回の優勝戦、3連単売上は15億8657万6800円だった。そのうち、的中は7,425票。これまでで一番的中が多い10万舟だといっても過言ではないだろう。10万舟は“夢舟券”ではあるが、この大一番で舟券を当てた人にとっては、生涯自慢できる的中かもしれない。
優勝後の記者会見で羽野は、「結構配当が付いたので、舟券負けた人が多いかもしれないのに、ウイニングランも表彰式もたくさんの人が見てくれて、凄く嬉しかったです」とファンを思いやるとともに、喜びを語った。
まさに歴史に残る1勝となったわけだが、“歴史”というと、前回の徳山グランドチャンピオンで“平成生まれ最初のSG優勝を磯部誠が達成したばかり。“平成生まれ最初のGI優勝”の記録を持つ羽野としては、SG記録を磯部に持っていかれた事は「悔しかったです」と話していた。今回で磯部に次ぐ2番目になったわけだが、「磯部さんが軌道に乗せてくれて、僕はそれに背中を押しされました。同世代の活躍が刺激となり、僕の活躍が同世代に刺激になればいいと思います」。
世代でいえば、羽野は28歳のヤングレーサー。20代の選手がSG優勝したのは、当時29歳の篠崎元志が15年蒲郡ボートレースメモリアルで勝って以来のこと。20代の選手が優勝したことは、世代交代の波として価値は高い。
GI優勝戦フライングのペナルティでGI・GⅡを走れないが、SGは走る事ができる。賞金ランキングは6位にジャンプアップし、2年連続のグランプリ出場も視野に入った。
実況でも“羽野きゅん”と連呼されていた愛されキャラだが、ヤング世代の旗頭として、これからもひと際注目を集める存在になりそうだ。