春風亭一蔵×立川談春 真打昇進 記念対談

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春風亭一蔵

立川談春

苦節15年、一蔵真打に

一蔵師匠、真打昇進おめでとうございます。まずは読者に真打昇進のご挨拶をお願いします。

一蔵:まずは今日はこんなに素敵な場所を用意していただいてありがとうございます。談春師匠と対談させてもらうだけでもありがたいのに、それをレース場でできるなんて!で、挨拶ですね。えー、この度、落語協会並びに席亭各位の承認を受けまして、9月21日より真打昇進と…。

談春:堅いよ。苦節何年だっけ?

一蔵:苦節15年です。

談春:15年ということは高座数が2千回ぐらいか?

一蔵:そうですね。

談春:その15年の間に打ったレースは2万回くらい?

一蔵:2万回行きますかね(笑)。

談春:1年で1千レース以上は打ってるんじゃない?だからこその苦節15年なんだろう、と。

一蔵:確かに苦節ですね(苦笑)。

談春:初めて彼と会った時はまだ前座さんで、朝呂久(ちょうろく)と名乗っていた頃だったか。なんかオレを見る目つきが落語に対する憧れって感じじゃなくてね。あとで聞いたら本当にボートレースが大好きでJLCで見ている人だと思ったんだって。なぜマクールで見ていたと言わないんだって指摘したら「マクールはもちろんですよ」と(笑)。いろいろ話してボートレースで勝った負けたという思い出よりも、ボートレースで人間関係がつながったとか、子供の頃のいい思い出があったり…。そこに興味を持った。それがまたちょっといい話なのよ。誌面の都合でここでは言わないけれど。

一蔵:言わせてくださいよ(笑)。

談春:いや、それは時間が余ったらね(笑)。それよりマクールが来年で創刊30年らしいから、創刊時はまだ小学生か。完全にマクール世代と言っていいんじゃない?