混沌の最優秀新人争い

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「新人選手、受難の時代」と言われて久しいが、それでも毎年、最優秀新人選手が生まれている。果たして今年はどうか。

最優秀新人は登録3年未満の選手が対象で、今年は124期以降。このままでは「受賞者なし」になりかねないほど、対象選手の成績は低空飛行となっている。

まず124期以降の選手に優勝実績がないこと。2019年に宮之原輝紀がその年に優勝なしで受賞したが、その前の年に2度の優勝経験があった。2010年以降、一度だけ「該当者なし」の年があったが(2012年)、その時は「優勝0回」が最終的に尾を引いた。

A1級経験者ゼロ。これも過去にはなかったことで、若手成長の鈍さがより顕著になっている。来期(7月~)A2級になるのは、末永和也佐藤航定松勇樹前田翔中島秀治篠原晟弥常住蓮砂長知輝高憧四季。しいて言えば彼らの中から受賞者が出る可能性は高いだろう。

年間成績では、末永が勝率トップ。2位は佐藤、3位は前田。優出は高憧が3回でトップ。2回は佐藤と篠原。1着回数は佐藤が28回、砂長が19回で大きな差をつけている。賞金は佐藤が989万円でトップ、常住が730万円、高憧が700万円。

総合的に見ると、全部門上位の佐藤がややリード。末永、定松の佐賀コンビも僅差で、ダークホースは4月の住之江混合戦で優勝しかけた高憧か(結果は3着だった)。

いずれにしてもまだまだ団子状態。とにかく優勝の実績が欲しいところ。一度しか輝くことができない栄冠を手にするのは誰だ。