エンジン相場の変動に注意

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4月に入り、すっかり春めいてきたが、この時期に最も注視しておきたいのは温水パイプが外されること。温水パイプとは、冬期にキャブレターが凍結するのを防止するために装着するもの。凍結防止の役割を果たす一方、エンジンの出力を抑制する役割も果たしている。

温水パイプが外れると、それまでのエンジン相場が変わる。温水パイプ装着時は低調だった動きが外れた途端に、急激に良くなるということもある。逆もしかりで、それまで好調だったエンジンが、急に平凡に変わり身することもある。

最も影響が出ると言われるのが、行き足。温水パイプが外れることで、取り込む空気の燃焼効率が上がり、急激なパワーアップにつながることがある。つまりスリットの加速感が良くなるということだ。

だが全てのエンジンが良くなるわけではなく、こればかりは走ってみないと分からないのが実情だ。ではその見分けはどうするのか。単純だが装着前後での直線タイム、展示タイムの違いが最も有効だ。行き足に影響が出やすいだけに、パワーの変動あるとタイムに直結する。装着時よりも明らかにタイムが良くなったエンジンは“化けた”可能性が高いということだ。