ボート界10年の変化～後編～

この10年の変化を追う、後編。今回は選手相場と売上について。

○選手相場

10年前、2011年の優秀選手表彰の顔ぶれは、MVPが池田浩二、最優秀新人が山田康二、最高勝率・最多勝が瓜生正義、優秀女子が田口節子だった。

昨年はMVPが瓜生、最優秀新人が畑田汰一、最高勝率が峰竜太、最多勝が石川真二、優秀女子が遠藤エミ。新人賞を除けば、10年前の顔ぶれと言われても何らそん色がないところがすごい。

変化が大きかったのは女子。11年の笹川賞でSG優出、女王に君臨していた横西奏恵が12年賞金女王決定戦を最後に引退。日高逸子、山川美由紀、寺田千恵は今でも粘りを見せているが、昨年のクイーンズクライマックスベスト12のメンバーに名を連ねたのは寺田のみ。登録3000番台は他に海野ゆかりだけで、あとは全て4000番台。女子は30代前半~中盤の選手が牽引している。