まくってちょ～うだい！！は決まり手多彩

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現在、尼崎で開催中の「マクール杯」は、「“インプールをぶち破れ！”まくってちょ～うだい！！」のサブタイトルがついている。

「まくってちょ～うだい！！」が初めて開催されたのは、19年8月31日～9月4日。きっかけは「まくりのレース展開を見ると、関係者としても興奮する。ファンにも同じ視点があるのでは」という関係者の思いからだった。

当初はまくって勝った選手に2万円の手当が贈られ、それが賞金に反映されるというものだった。その後、さらに企画を練り、賞金が高級賞品ガチャに変わり、さらに現在は電投キャンペーンと連動し、ファンにも還元されるシステムになっている(まくりのレースを的中し、その的中した舟券を1000円以上投票した人の中から抽選で各レース1名に豪華賞品をプレゼント。抽選はまくりで勝った選手が行う)。

では、この「まくってちょ～うだい！！」開催時の決まり手データをまとめてみよう。

19.8.31～9.4
逃げ40％
まくり15％
まくり差し18.3％
差し20％
抜き6.7％

　

20.7.5～10
逃げ50％
まくり19.4％
まくり差し11.1％
差し12.5％
抜き5.6％
恵まれ1.4％

　

20.7.14～19 ※GⅡMB大賞
逃げ69.4％
まくり5.6％
まくり差し9.7％
差し9.7％
抜き4.2％
恵まれ1.4％

　

21.1.29～2.3
逃げ58.3％
まくり13.9％
まくり差し11.1％
差し13.9％
抜き2.8％

　

21.7.21～25
逃げ45％
まくり15％
まくり差し11.7％
差し20％
抜き8.3％

　

21.7.27～8.1 ※GⅡMB大賞
逃げ55.6％
まくり13.9％
まくり差し12.5％
差し9.7％
抜き6.9％
恵まれ1.4％

過去1年間(21.2.1～22.1.31)の尼崎逃げ率は60.5％と高いが、「まくってちょ～うだい！！」開催時は、攻めるレースが増えるからか、イン逃げ率は下落する。

そして注目のまくり率だが、過去6節で最高は第2回の19.4％と意外と振るわない。それもそのはず、選手も開催意図をしっかり把握したうえで、「まくってやろう」という気持ちを前面に押し出すから。そうなると必然的に差し場が生まれ、まくり差しや差しが入りやすくなる。

今節はここまで、初日にまくり1勝、2日目に3勝としているが、決まり手は多彩。ボーナスが出るのはまくりだけだが、レースそのものに動きが生まれ、変化に富んだレースが楽しめる。残り3日も注目だ。

マクール杯