ギヤケース交換に要注意

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低調エンジンを手にした選手は、ペラ調整だけでなく、本体そのものの性能アップを目論んで整備をする。または良機でも回転調整などを目的にリング交換などの整備を行うことがある。近年は非開催日に整備士が行い、エース機を生み出すこともある「中間整備」が脚光を浴びている。

だが整備といっても、リングやピストンリング、シリンダー、クランクシャフトなど様々な部品があり、時代や時季によっても流行り廃れ、当たり外れがある。あるときはキャリアボデー交換、ある時はシャフト交換が主流だったこともある。そして最近、選手間で「当たりが多い」と流行りなのがギアケース交換。中間整備でも交換されることが多い。

そもそもギヤケースというのは、モーターの一部品で、プロペラを取り付けるところ。このギヤケースの中にあるのがギヤ。パワーユニットが生み出す水平方向の往復運動はクランクシャフトで垂直方向の回転運動に変えられ、ドライブシャフトを回すが、これを水平方向の回転に変換する役割を果たしている。「パワーユニットとの相性で、エンジンが激変するのでしょう。あとは製造時期、いわゆる“生まれ”の個体差もあると思います」(関係者)。