航法指示違反と優先艇保護違反

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18日の常滑8Rは全艇失格のアクシデントでレース不成立。発売総額の1351万3900円が全て返還となった。

レースは1周1Mで三品隆浩が転覆、同2Mで田中京介がエンスト失格。残る4艇は、3、1、2、6号艇の順で航走を続けたが、2周2Mで4艇は、本来はエンスト艇の外側を航走すべきところを内側を航走。航走指示違反となり失格となった。

このことにネットやSNSでは「エンスト艇は岸壁寄りで止まっていたため、内側の方が安全だった」「あの狭さで外側は無理」「指示灯がつくのが遅かった」「指示があいまい」など、さまざまな意見が飛び交った。何よりレース成立なら3連単3-1-2は154.4倍の万舟決着。「舟券を持っている人があまりにもかわいそう」と同情の声も上がった。

ではなぜ4艇は内側を航走してしまったのか。指示灯や失格盤について、西山貴浩に解説してもらった。

西山「単純に事故艇の見落としだと思います。1Mの転覆は気付いていたけど、2Mのエンスト艇に気付くのが遅れたのでしょう。選手はまず失格盤と指示灯と確認。指示灯に『内』って出ない限り、基本的に外を通らないとダメなんですよ。なぜってそういうルールなんです。ただ、落水とかでボートが動いている場合、周回で内外が変わる時があるので、1周ごとに確認しないといけないんです。今回の件に関しては、たとえエンスト艇と外壁の間が狭くても、『内』と指示が出ていない限り、絶対的に『外』を通らないといけないんです」。