トライアル最終戦は荒れる?

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住之江のグランプリも佳境に入り、優勝戦進出に向けて白熱のレースが続くが、トライアルで最も番狂わせが起こるのが5日目のトライアル最終戦となる。この最後の戦いが実質的に優勝を決める1戦になることも多く、過去にもドラマを生んできた。

グランプリのトライアル戦は基本的に1号艇が強い。住之江で開催することがほとんどなので当然の結果と言えるのだが、実はこのトライアル最終戦だけは1号艇が飛ぶことが多い。

昨年の平和島開催は1号艇が2レースとも勝ったのだが、過去5年を見ると1号艇は10戦して4勝。住之江に限定すると8戦2勝で1着率は25%しかない。

●トライアル最終戦の1号艇成績

2020年 2戦2勝

2019年 2戦1勝

2018年 2戦0勝

2017年 2戦0勝

2016年 2戦1勝

※2020年のみ平和島、残りはすべて住之江

住之江開催で1着率が25%というのはかなり低い。SGでしかも艇界の上位級が集まり、さらに好モーター同士のレースなので、普通に考えればあり得ないほど負けていると言っていい。

その理由は進入が乱れたり、気迫のスタートであったりと様々。いつも以上に1着を狙うあまりにレースが乱れる可能性は高い。ピンロク勝負も辞さないという構えならば、たとえ住之江のSGであっても堅くは収まらないということなのだろう。

狙いとしては4号艇、5号艇の1着。まくりが決まるというよりも攻めた艇のひとつ外がずばり展開を突くことが多い。スタートで気合が入っていそうな選手の外、あるいは伸び仕様にしてきた選手のひとつ外などが高配当の使者になるので狙ってみるのも面白いだろう。