熊谷直樹引退!1%の可能性がゼロに

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【熊谷直樹】

12日、熊谷直樹(56歳)が平和島で記者会見を開き、現役を退くことを表明した。翌13日には選手登録削除の手続きを行う予定で、36年半にわたる選手生活にを正式にピリオド打つ。

自身の中で引退を決意したのは10月30日に大村で切ったフライング直後だという。Fコールを確認し、ピットに戻るまでに頭の中で計算して、その時点でもう続けるのは無理だと判断した。

熊谷がこだわってきたのはプロ意識とグランプリ出場だった。しかし、大村で喫した2本目のフライングは引退を決断する決定打になった。「A1に戻るには再来年の1月。グランプリなんて無理、そんな器じゃないと思われているのは自分でも分かっています。それでも1%でもその可能性がある限り頑張ろうと思ってきました。ただ、あのフライングで可能性は完全にゼロになったなと思った。グランプリから遠ざかって10年くらい、気持ち的には細い糸1本でつながっていた感じですが、その糸が切れてしまったのが(引退決意の)理由ですね」。