女子賞金レースは出走回数で明暗?

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鎌倉涼

14日に最終日を迎えた下関ヴィーナスシリーズは、鎌倉涼の優勝で幕を閉じた。鎌倉の優勝は8月の宮島以来、今年5回目。女子賞金ランキングも14位に浮上。年末の大一番・クイーンズクライマックス出場へ前進した。

だがよくよく考えると、鎌倉は今年5回の優勝がありながら14位。同じ5回の平高奈菜が2位、守屋美穂が5位、4回の渡邉優美が4位、田口節子が6位ということを考えると、明らかに順位が低い。

それもそのはず、今年の出走回数は遠藤が224走、平高が243走、守屋が204走など、軒並み200走を超えているが、鎌倉はわずか167走しか走っていない。家事都合などで出走回数を調整している面はあるが、今年はF休みもなく走っているだけに、この出走回数の差が賞金ランキングに直結している。今年は優勝ゼロだが、256走で8優出の三浦永理が10位、224走で優出10回の浜田亜理沙が11位と、上位にランクインしているのも頷ける。

それともうひとつ、昨年は女子の賞金1000万円超えは112人いたが、今年はあと2ヶ月を残してすでに86人が大台を超えている。女子戦だけでなく、男女ダブル戦や混合戦へのあっせんもあるため、とにかく女子レーサーの需要が高いのだ。

11月は宇野弥生高田ひかるがF休みに入り、女子賞金レースはまだまだ混迷模様。需要がある女子レースだけに、やはり賞金上積みの一番の近道は“無事故完走”ということになる。