選手の引退事情

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【今村豊さん】

スポーツ界では、最近「引退」にまつわるニュースを目にする機会が多い。大相撲・横綱の白鵬やプロ野球・斎藤佑樹の引退の報せは、多くの人が興味を持ったことだろう。

先日お伝えした「レーサーへの道」はまさに、これから希望を持ってデビューする選手たちの話。その一方で、引退する選手も少なからずいる。現役のボートレーサーの人数は毎期1600人ほど。25名程度の新人がデビューしているということは、それとほぼ同じだけの人数が引退しているということだ。

昨年、電撃的に引退した今村豊さんのように、「引退記者会見」を開いて、大々的に花道を飾られる選手は、ほんの一握り。長いボート界の歴史においても、植木通彦さんや加藤峻二さんなど数えるほどしかない。大半はあまり報じられることなく競技人生の幕を閉じている。

プロ野球やJリーグでは、大物選手が引退する時には、その選手が出る「引退試合」が催され、ひとつの興行として成立している。

一方、ボートの場合、「引退レース」が行われることはほとんどない。それはボートがお金のかかったギャンブルだから、ということが大きな理由だ。「引退選手をみんなで勝たせるのではないか」という疑念が「八百長」につながるという考え方があるからだろう。記者個人の考えとしては、引退レースに関しては、それを込みで予想してもいいと思っているが、みなさんはいかがだろうか。

最近ではレース場のSNSで、引退選手をあらかじめ発表し、引退レースを盛り上げようという流れも少しずつだがみられるようになった。選手の労をファンも一緒にねぎらえるようになるといいなと思う。