クラシックのハードル

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平高奈菜

9月は常滑ヴィーナスで優勝した平高奈菜を皮切りに、津で優勝した上條暢嵩、常滑で優勝した柳生泰二が、今年の優勝数をそれぞれ5回とした。

年間優勝5回というと、来年のクラシックの出場権利の目安となる回数。以前はV5はほぼ当確だった。だが近年は年間V5の人数の増加で出場できないケースが増えている。つまり、年々、クラシックの出場ハードルが上がっている。

以下は過去5年間、V5でクラシックの出場権を獲得した人数と、その勝率である。

2021年 5人 7.07

2020年 10人 7.01

2019年 7人 6.95

2018年 4人 7.19

2017年 V5=17人、V4=2人 7.52

昨年はV5が13人いたが、クラシックに出場できたのは5人だけ。8人が涙をのんだ。20年は記念を複数回優勝した選手が多かったこともあり、10人が出場できたが、それでも4人が出場できなかった。17年はV5は全員当確、V4でも2人が出場できた。

今年のV5は前述の3人を含めて10人(20日現在)。その内、記念Vがあるのは山田祐也のみで、残る9人は一般戦で稼いだもの。記念Vで一発回答が最も手っ取り早い方法だが、最近は記念あっせんにも片寄りが見られ、A1級でも一般戦回りを強いられることも多い。これこそ、優勝回数の増加傾向につながっていると言えよう。

現時点では白井英治馬場貴也瓜生正義今垣光太郎西山貴浩といった銘柄級もクラシック出場権を持っていない。今後もまだまだ記念戦線は続く上に、V5の下のV4も、すでに18人もいる。V5でクラシックに出場できるのはもはや過去。一般戦の優勝回数で目指すなら、ボーダーはV6と言っても過言ではない。