下関36号機、“お化け”の予感

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レース場で最も優れたエンジンを「エース機」と呼ぶが、そのエース機の中でも丸亀の64号機のように、桁外れのパワーや規格外の伸びを持つのを「お化けエンジン」と呼ぶ。そんなエンジンが下関にも現れそうだ。

そのお化け候補が36号機。3月15日の初下ろし節から鳴かず飛ばずの平凡な動きだったが、使用6節目の和田拓也がリング、キャリアボデー、電気と大整備を断行。すると整備の当たりが出始めたのか、9節目の佐竹恒彦は11走中6走で展示トップタイムをマーク。そして“覚醒”したのは翌節の森安弘雅の時だった。

森安は前検一番時計をマークすると、節間9走すべてで展示トップタイムを叩き出した。予選はオール3連対で突破。準優、優勝戦と危なげなく逃げて優勝を飾った。

そして圧巻は翌節だった。地元の柳生泰二が5・6コースからのまくり勝ちを含む、9戦8勝2着1本の準完全V。展示トップタイムこそ4回だったものの、平均展示順位は1.7位。どちらかと言えば伸びに特徴があり、加えて出足や回り足も兼ね備えた節一足に仕上げた。

36号機自体の平均展示順位は通算では3.22位、しかし直近2節に限れば1.38位。もちろん全63機中で最速だ。そして現在、16走連続2連対、18走連続3連対を継続中となっている。

今年は丸亀64号機が歴代1位(96年以降)となる32走連続2連対、55走連続3連対というとてつもない記録を打ち立て、びわこでも46号機が歴代3位タイの23連続2連対という記録を作った。下関の次節は17日からの「ふく~る下関オープン9周年記念 日本トーター杯」の4日間シリーズ。36号機はどこまで記録を伸ばすことができるのか、注目したい。