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【濱野斗馬】
先日の当欄で「覚醒!?濱野斗馬がスゴい!!」とお伝えした。8月31日にこの児島のシリーズが終了し、節間成績は11116142542着。濱野は昨年5月にデビューした126期の新人選手で、初1着の水神祭を挙げたのは前節。全国勝率2.06のB1級選手が、一気に白星を積み重ね、通算6勝にまでのばし、新期勝率も3.45とジャンプアップした。
圧巻だったのはスタート。普段の平均スタートは0.21だが、今節は目いっぱい踏み込み、節間平均は0.12。S順平均も1.9とスタートで主導権を握る戦いが続いた。伸びる超抜モーターを手にすると、選手がヤル気になるというが、ここまで顕著な例も珍しいだろう。
新人ということもあり、5月のゴールデンウィーク戦まではオール6コース。ダッシュ戦として4~6コースに広がったのはほんの3ヶ月前のことだ。
節間の枠番は6/45/34/45/42/44。初日以外は全て2回走り。B1級でこんなにも出走機会が与えられたのは、抜群の成績を残したからだ。
また最終日には4~4枠という超異例の番組が組まれた。番組編成の約束事として、1日2回走りのケースで、同じ枠番が与えられることは、まずない。大外のスペシャリストである阿波勝哉でさえ、年に数回あるかないかだ。
まさに掟破りと言える手法が濱野に適用されたのは、売上の面で大きく貢献していることが挙げられるだろう。
このシリーズで濱野が出走したレースは、もれなく売上が高い。
・初日は2Rに出走し、1Rとの比較で122%アップ。結果的にこのレースがこの日2番目に高い売り上げのレースだった。
・2日目は4Rと11Rで、4Rは前レース比123%アップ、11Rは192%アップで、11Rが最高売り上げ。
・3日目は4Rと8Rで、4Rが220%アップ、8Rは102%アップ。4Rが同日2位。
・4日目は5Rと11Rで、5Rが172%アップ、11Rが203%アップ。
・5日目は5Rと準優勝戦12R。5Rが166%アップ、12Rが135%アップ。
・最終日は5Rと11R。5Rは178%アップ、11Rは210%アップ。
いずれも爆売れだった。36号機というスーパーエース機の後押しがあったとはいえ、それを活かしたのは濱野の力。
そして番組にも工夫が見られたことを忘れてはならない。このエンジンを活かすため、6号艇は1回しかなく、連日カドが見込める4号艇を与え続けた。準優は予選6位だったので2号艇になり、枠番を主張してスローに入ったが、それ以外はオールダッシュ。インが強い番組ばかりが売れる訳ではないということが、全国に広められたいい機会だったのではないだろうか。
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