コロナが賞金争いに水を差す

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30日に優勝戦が行われる予定だった芦屋ヴィーナスシリーズは、出場選手のコロナ感染が判明したため、最終日が中止・打ち切りになった。コロナ関連の開催打ち切りは今年に入って5件目。1月のGI戸田周年は3日目以降が中止。8月23日の常滑は、今回の芦屋同様、最終日のみが中止・打ち切りとなった。

このご時世ではしょうがない…。選手のみならず、多くのファンがそう思うだろう。ただでさえ業界を挙げて新型コロナウイルス感染症拡大予防に取り組んでいる。開催の中止・打ち切りは当然の措置だ。

だがこの打ち切りが賞金レースに与える影響は小さくない。荒天などで打ち切りとなった場合、例えば優勝戦の賞金は優出6人に均等分配(山分け)される。V最短の1号艇の選手からすれば優勝賞金より減額されることになるが、コースが遠い6号艇の選手からすれば儲けものかもしれない。

だがコロナ関連での中止・打ち切りの場合、賞金の山分けは一切なし。ゼロで終わるなら、減額でももらえるだけマシである。

今回の芦屋ヴィーナスの優勝戦1号艇は大山だった。優勝できるという保証はもちろんないが、優勝すれば賞金98万円を加算し、賞金ランキングは12位に浮上。年末のクイーンズクライマックスの出場圏内に入っていた。この時期、本来なら盛り上がるはずの賞金争いが、コロナに水を差された格好だ。

ちなみに1月の戸田周年では、2日目終了時点で田村隆信が3連勝と首位を独走していた。あのまま優勝して賞金1000万円を獲得していたら、その後の戦いもずっと変わっていたかもしれない。

“コロナが出なければ”、“打ち切りにならなかったら”…。たらればを言えばキリがないが、これ以上、コロナ関連での中止・打ち切りが出ないことを祈るばかりだ。