村上遼のSG初出場は…

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村上遼

別項でもお伝えしたように、宮島で行われていたウエスタンヤングは、シリーズリーダーだった1号艇・村上遼がインから堂々と押し切って優勝した。

お忘れのファンも多いかもしれないが、村上は2015年に最優秀新人に輝き、トップルーキーにも選出された。16年にはデビュー初優勝を飾り、さらなる飛躍が期待された選手だ。

だが度重なるスタート事故で、自ら出世を遅らせることに。18年後期にようやくA1初昇格を果たすが、19年には再びF2を犯し、出走回数不足によりB2級まで降格。21年にやっとA1級に返り咲いた。

そんな村上が躍起になっていることがある。それは「SG不出場回避」だ。出世の登竜門と言われる最優秀新人は、石野貴之峰竜太岡崎恭裕篠崎元志など、数々のトップレーサーを生み出している。

しかし村上の場合は、いまだにSG出場経験がない。2005年の石野から2018年の大山千広までで、SG出場を果たしていないのは、後にも先にも村上だけだ。「現実を突きつけないでください(笑)。そうなんですよね…」。5月の大村GⅡ誕生祭でも優出2着に終わり、「チャンスはあったんですが、勝ち切れなかった」とクラシック出場権を惜しくも逃した。