10年前の児島グラチャン

{{ good_count }}

この記事は最終更新日から1年以上が経過しています。

児島のSGグランドチャンピオンは、いよいよ来週22日から始まる。当地のSGは、2010年以降では5回目、グランドチャンピオンは2011年以来10年ぶりの開催となる。ここではその10年前のグラチャンについて振り返ってみよう。

2011年はご存知のように東日本大震災が発生した年。ボート界は地震発生から3月いっぱいまで全面休催となり、その中には戸田での総理大臣杯も含まれていた。4月から順次再開し、この時期のすべてのレースに「東日本大震災被災地支援競走」と冠がついた。もちろんこのグラチャンも例外ではない。

戦前の本命は湯川浩司。07年、08年、10年の同タイトルを優勝し、この時期に強いことから“湿気王子”の異名がつけられたほど。岡山からは平尾崇典柏野幸二が出場し、地元ファンの注目を集めた。

エース機を引いたのは西島義則。当時でも登番は出場選手で2番目だったが、先日のオールスターでも最古参として出場している。長くトップレーサーであり続けていることは本当にすごい。

シリーズリーダーは田村隆信だったが、準優勝戦で3着敗退。2位の魚谷智之も敗れ、準優勝戦で逃げ切ったのは平本真之だけ。平本にとってはこれが2度目のSG優出で初の1号艇となった。2号艇以降は瓜生正義石渡鉄兵平尾崇典佐々木康幸秋山直之。このなかで当時SGタイトルを持っていたのは瓜生だけだった(その後、平本、平尾、佐々木がSGV)。今も全員A1級として活躍しており、全く10年という歳月を感じさせない。