優勝戦の主役は3号艇に?

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藤山翔大

4月はまくり優勝が多い。26日終了時点で9回のまくり優勝が出ている。昨年のまくり優勝をベースに計算すると、月に5回が平均的な数字だ。

今年は昨年よりもまくりの優勝が多くなっている。伸びを意識した調整をする選手は確実に増えている。先週は25日に唐津で菅章哉が大外からまくりV。

3号艇で優出した菅だったが、チルト3度に跳ねて大外を選択。そこから見事にまくり切ってみせた。以前はこのような選択をする選手もいたが、最近では珍しい行為。自ら手にした3号艇3コースを捨てて、大外に出る勇気は見事。

翌日の26日には藤山翔大が津で3コースまくりV。こちらも超伸び仕様で3カドを選択してのまくり切りだった。今年は9優出2優勝、昨年の4優出1優勝をはるかに上回るハイペースで絶好調をアピールしている。

この2人の優勝戦にはもうひとつ面白いポイントがあった。菅のレースでは6号艇の山本隆幸もチルト05に跳ねて伸び仕様にした。これはおそらく菅の伸びを止めるために講じた策であろう。

藤山のレースでは5号艇の黒崎竜也がチルト1.5にして完全な伸び仕様にして挑んだ。コースは藤山の2つ外だが、藤山を破るには藤山以上の伸びを引き出すしかないと考えた可能性は高い。

両レースとも、優出した面々は1号艇の選手よりも伸びる3号艇を強く意識した優勝戦だったように思える。ファンの中にも、1号艇はもちろんだが、3号艇が主役と考えた人は多かったかもしれない。それだけ異質な優勝戦だったと言ってもいい。今後はこのような優勝戦がさらに増えるのかもしれない。