全場制覇の中身は?

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濱野谷憲吾

3月末の当欄で、濱野谷憲吾の24場制覇についてお伝えした。この記録達成は濱野谷で史上32人目、成し遂げることが非常に難しい記録であることは間違いない。

ただ、近年は24場制覇についてのニュースに接することも比較的多いので、驚くほどの偉業、と感じる人は少なくなっているかもしれない。なにしろ32人のうち23人は2014年以降に達成しており、1年でだいたい3回くらいはこのニュースに接していることになる。

こんな状況になったのはもちろん、24場制覇達成者に対する表彰制度のおかげだろう。逆に言えば、この制度ができる前に成し遂げた選手はさらにすごいと言えるわけだが、もちろん制度開始以降の意味合いが薄れるわけではない。斡旋されてもしっかりと優勝しなければならないのだから。

実際、2014年若松での優勝で23場制覇とし、残るは福岡のみとなった田口節子は、その後福岡を7節走っているもののまだ優勝できていない。もし、さほど時を経ずに優勝していたとしたら、石野貴之が昨年記録したデビュー最短達成(18年4ヶ月)をはるかにしのいでいたはず…。

現在この記録にリーチをかけている選手は13人いる。多くは登番3000番台の選手だが、4000番台も田口のほかに毒島誠(残り江戸川)、山田哲也(残り若松)と3人いて、特に注目したいのは山田だ。というのも、近々に達成すればデビュー最短となるのはもちろん、最も少ない優勝回数で達成する選手となるはずだから。

山田の優勝回数は現在42回。それでいて23場で優勝しているのはかなり“効率”がいい。過去、最も少ない優勝回数で全場制覇を達成したのは岩崎正哉で、49回。これもかなり効率がいいが、山田はそれをかなり上回る。ちなみに同じくリーチをかけている毒島の優勝回数は59回。