前検日は何をする?

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明日からいよいよスタートする福岡のSGクラシック。本日はその前検日。レースに関する詳しい情報は特設サイトに譲るとして、ここでは「前検日」とは何をする日なのか、紹介してみたい。

ボートレースの1開催は4日~7日の日程で行われるが、参加選手は開催初日の前日から全員がレース場に集合している。受付や様々な検査を行う日を「前日検査日」、通称「前検日」という。

選手は、デイレース(モーニング・サマータイムも含む)は正午、ナイターレースは16時までに、レース場に到着していなければならない。かつてはグレードごとに到着時刻が違っていた(SGは10時入りなど)こともあったが、現在は選手が間違わないように統一されている。

もし、1秒でも到着が遅れると前検遅参として、その節に出場できなくなるだけではなく、その後のレースが出場停止になるなど、重いペナルティを科せられる。なお、鉄道やバスなどの公共交通機関が遅れるなどやむを得ない場合は許されるが、飛行機、タクシー、自家用車などでの遅れは一切認められない。選手たちは万が一の場合を想定して、前検日の前の日にレース場の近くに宿泊(前泊)することもある。

レース場に入ると、様々な検査が行われる。まず私物検査。ここで携帯電話などの通信機器をすべて預けて外部との連絡を遮断される。元々厳しい検査だったが、昨年、元選手の不正発覚を機に、大型の金属探知機が導入されるなど、より厳格に行われるようになった。

そして健康診断。体重、血圧、体温、医師の診察などの医療チェックを受ける。具合が悪ければドクターストップがかかり、レースに出場することはできない。特にコロナ禍以降は前検不合格になるケースが明らかに増えた。それだけ万全を期しているということだろう。また、船舶免許や選手登録票などを忘れると、前検遅参同様重いペナルティがある。