あの時のクラシック~第52回大会

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桐生順平

 

レース呼称変更以降のボートレースクラシックを振り返るシリーズの第4回目は2017年の第52回大会。開催はクラシックは9年ぶりとなる児島だった。

この年初めてのSG優勝戦となったメンバーは、下記の通りだが、全員が前年のグランプリ戦士であり、17年には記念やSGの優勝戦で何度も顔を合わせるだろう相手となった。当時のトップクラスが出揃ったと言っていい。

優勝戦メンバーが決まって話題になったことのひとつは、各メンバーが優勝戦の自身の枠番で、過去にSGを勝ったことがあるということ。

桐生順平は2年前のクラシックをイン逃げで初優勝、菊地孝平は2号艇で3度SG優勝の経験がある。石野貴之は前年オーシャンカップで3コース差しでV、瓜生正義は4号艇で2度SGVの経験がある。井口佳典は08年オールスターで5コースからトップS、まくり差しを決めた。そして茅原悠紀といえば、もちろん14年平和島GPでの6コースまくり差しだ。

したがって誰にでもチャンスがある優勝戦のようにも思えたが、実際には桐生の圧倒的優位は揺るぎなかった。1号艇ということだけでなく、操るエンジン47号機は下ろしてから2ヶ月ほどしか経っていないとはいえ、開催時点で2連対率82%を誇り、5節走って4優出2優勝のバケモノ。このシリーズも1回だけ6着に沈んだものの、あとはオール2連対だった。

優勝戦は、5コースの井口が06のトップスタートを放ちスリットで半艇身前に出て1マークは握って攻めたが、叩けたのは1艇だけ。桐生が完璧なターンで先マイ、バック半ばで7~8艇身引き離して圧勝した。

この優出メンバーは、17年のボートレース界を大いに盛り上げることになった。瓜生を除く5人全員がその後のすべてのSGに出場、桐生は年末のグランプリで初めての黄金ヘルメット獲得、石野は続く笹川賞、グラチャンとSGを連覇、菊地孝平はグランプリ決定戦4着、井口はグランプリ2着を含むSG4優出、そして翌年のクラシックVにつなげた。

●第52回ボートレースクラシック優勝戦

レーサー年齢コースST節間成績
11桐生順平3010.142121621
25井口佳典3950.062142322
32菊地孝平3820.112316121
46茅原悠紀2960.115411412
53石野貴之3430.133433111
64瓜生正義4140.161125152

逃げ 3連単 1-5-2 4,280円 17番人気