あの時のクラシック~第49回大会

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松井繁

3月23日からは福岡で第56回ボートレースクラシックが開催される。クラシックと言えば、開催当初の名称は鳳凰賞競走。その後、総理大臣杯の名前が使われるようになり、そして2014年からは現在の呼称に変わった。ここでは何度かに分けて、クラシックとなった2014年以降のレースを振り返ろう。

14年の第49回大会は尼崎で行われた。この年から年末のグランプリ出場人数が18人へと変更され、上位6人はトライアルセカンドから出場するというシステムに。この6人に入るにはSGタイトルの獲得がほぼマストの条件。SG常連たちの明確な目標設定となったはずだ。

優勝戦は1号艇の松井繁があっさりと逃げ、自身12個目のSGタイトルを獲得した。表彰式では「今回は最初から、このように『優勝する』というストーリーを作って入ってきた。そして、その通りにできたのがすごく嬉しい」とコメント。共同記者会見でも同様の趣旨でコメントし、さらには「転がり込んできた優勝ではない」という発言もしている。

これには伏線がある。というのもシリーズを予選トップで通過したのは白井英治松井繁は2位だった。しかし白井が1号艇で出場した準優12Rで、予選18位だった6号艇の鎌田義が前付けに動いて3コース奪取、内3艇は平凡なスタートとなり、4コースの吉田俊彦にまくられてしまう。5着に沈んだ白井は優出を果たせず、猛追した鎌田義は逆転で2着。