1万回以上走ったレーサー

{{ good_count }}

この記事は最終更新日から1年以上が経過しています。

高塚清一

本日から浜名湖で始まった「薄暮だョ!第3回B級名人大集合マクール杯」の出場選手は、原則として50歳以上のB級選手たち。とはいっても最強のB級・服部幸男をはじめ、中里英夫長岡茂一中村裕将池田雷太など、歴戦の強者・名人が名を連ねる注目のシリーズだ。

50歳以上という年齢の視点で見れば、気になるのは高塚清一だろうか。ご存知、艇界最年長レーサーは、今月7日に74歳の誕生日を迎えたばかりで、つまりこのシリーズが74歳としての初めてのレースとなる。

初日は4Rと12Rドリーム戦に出場。4Rは思い切り引っ張った4コースカド、スタートはやや遅れてイン若女井正に逃げを許したが、三つ巴となった2着争いを上手くさばいて2着。平均年齢61歳の12Rドリームは2号艇で出場し、イン服部幸男に次いでこちらも2着、順調な滑り出しを見せている。

高塚は2月の江戸川で予選を突破し、自身が持っていた準優出の最年長記録を更新したように、年齢などどこ吹く風といった衰え知らずでバリバリの走り。江戸川では惜しくも最年長優出記録を逃したが、73歳だった1年間は206走で23勝、勝率でみると4.66。

加藤峻二さんが73歳4か月で引退する前の1年間の成績も同じ206走で、1着13本、勝率は4.33。年齢時点の活躍度でみれば、高塚は艇界の至宝と言われた加藤さんに優るとも劣らない。

ところで今回の「B級名人大集合マクール杯」の前検日に、高塚は日本モーターボート選手会から特別褒賞を受けた。通算1万走達成を称えられてのものだ。といっても最近達成したわけではなく、選手会の褒賞に関する規程が一部変更されたことを受けてのもの。浜名湖に同時に斡旋されている藤井定美も褒賞を受けた。

過去、通算出走回数が1万回を超える選手は18人いる。歴代の最多出走回数記録を持っているのはもちろん加藤峻二さんで1万4652走。、高塚は昨日までに1万2701走で、これは加藤さんに次ぐ歴代2位の記録。また藤井は1万322走している。

なお、現役では今節の浜名湖に出場している富山弘幸が9964走、西山昇一が9929走、田中伸二が9865走、さらにこちらも今節の浜名湖に出場の高橋二朗が9859走を記録しており、いずれ褒賞の対象となるはずだ。