2号賞金場が11場に

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正月に発表された昨年の売上1兆9000億円超には、多くの人が驚いたことだろう。ボートレースの売上が上昇基調にあることは分かっていたものの、さすがに2兆円目前という数字は想像しづらいものだった。上昇ぶりがあまりに急激なのだ。

 

しかし2兆円という数字はほぼ現実になっている。年度別の売上でみると2020年度は1月末まででほぼ1兆7000億円、つまり1か月の平均でみると1700億円だったので、残る2月・3月に大きな変動がないとすれば、年度売上2兆円はほぼ確実の状況だ。

 

競走会が公表した昨年次のグレード別売上は以下の通りだ(カッコ内は対前年比)。

 

SG 1251億円(25.4%増)

GI 2525億円(12.8%増)

GⅡ 484億円(45.6%増)

GⅢ 1980億円(31.2%増)

一般 1兆2773億円(24.5%増)

 

レース数に変動があるGⅡはやや例外だが、どのグレードも万遍なく増加している。特に注目はSGの増加ぶりだ。25.4%は全体平均の23.9%増をわずかに上回る程度なのだが、実はSG(およびGI)は、ここ数年の上昇基調に追いつけておらず、上昇率では常に全体を下回っていた。

 

例えば2019年次は全体の増加率が15.9%に対してSGは12.6%(GI 16.5%)、その前年は9.7%に対し4.9%(同1.3%)、さらに前の年は10.9%に6.7%(同3.3%)という具合だ。また、SGは毎年の開催日数が一定なので比較が容易。20年は1251億円、19年が997億円、18年885億円という数字を見れば、上昇具合も一目瞭然だ。

 

SG売上の増加は、新規ファンによるところが大きいと考えていいのではないか。それを示しているのが電投会員の増加ぶり。電投会員は昨年12月末現在でついに100万人を突破し、107万人となった。2017年末に67万人だった会員は18年末に73万人、19年末に87万人。そして20年の1年間で20万人増えたことになる。新規会員には既存ファンも含まれるが、かなりの割合が新規ファンであるのは間違いない。