初フライングで変化はあるか?

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今泉友吾

「決してフライングを切らない選手」だった今泉友吾がFを切ったことに驚いたファンも多かったことだろう。1月25日の江戸川11R、1号艇でプラス02、3艇の集団Fの一員となってしまった。デビューしておよそ7年9ヶ月、1815走目にしての初めてのフライングだった。

今泉はご存知のように非常にスタートの安定した選手で、コンマゼロ台まで踏み込むことはあまりない。ゼロ台の割合は6%に過ぎず、コンマ05以下に限ると過去26回しかなく全体の1.4%しかない。デビューして21走目にコンマ00のスタートを切っているが、タッチスタートはこの1回のみだ。過去数年はヒヤリとしたこともないのではないか。

気になるのはある意味重しでもあったはずの「デビュー以来Fなし記録」が途切れたことで、今泉の成績、そしてレーススタイルに変化があるかどうかだ。ほぼコンマ20という、現代のレーサーとしては遅い平均STで4期連続A1級を維持し、勝率6点半ばから7点を残してきただけに、少しスタートが早くなるだけで、成績がグッと上昇する可能性もある。舟券で今泉を2、3着の軸として位置づけていたファンも多いだろうから、どんな変化があるのか(あるいはないのか)注視したい。

今泉のデビュー以来Fなし記録は、80年代以降にデビューした選手の中ではもちろん最長のもの。1000走以上の記録を持つ選手は他に6人いるが、彼らに続く候補となりそうなのは、兵庫の118期、岩橋裕馬だ。16年5月のデビュー以来、これまで778走してスタート事故はない。今泉の記録が途切れたことで、今後は何かと話題にされるかもしれない。

ただ、岩橋の場合は今泉ほどスタートは遅くない。デビュー期以来、コンマ17から19を保ち、21年前期にはコンマ16まで早くなっている。また今泉のゼロ台スタート6%に対して岩橋の場合は15%を占める。これだけ早くても、5年間フライングを切っていないというはかなりのことだ。まあ、それだけFを切ってしまう可能性も高いとも言えるが…。