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【前田篤哉】
昨日(1/7)お伝えしたように20年の最優秀新人には前田篤哉が選出された。優出7回で優勝2回、勝率6.23、賞金額2402万円と、賞にふさわしい成績を残しているが、この前田とライバルとなっていたのが122期の畑田汰一。
畑田の年間勝率は5.60で前田に遠く及ばず、また賞金も1837万円と2000万円にも届かなかったが、優出5回で2回優勝のインパクトが大きかった。2度目の優勝は11月戸田の本命バトルで、優勝戦では6号艇(5コース)からA1級4人を撃破、優勝回数では前田に並んでいた。
過去10年間の最優秀新人の年間勝率と優勝回数は以下の通り。
2010 平高奈菜 6.39 2
2011 山田康二 6.98 1
2012 該当なし
2013 岩瀬裕亮 6.27 1
2014 江崎一雄 6.22 1
2015 村上遼 6.07 1
2016 山田祐也 6.34 2
2017 羽野直也 7.19 4
2018 大山千広 6.53 3
2019 宮之原輝紀 6.13 0
勝率は17年の羽野の7点超えから15年の村上のようにギリギリの6点まで様々だが、19年の宮之原以外、全員が優勝を記録している。19年は該当者なしとなっても不思議ではなかったが、宮之原の場合は前年(18年)にすでに優勝を果たしていたことも考慮されたのだろう。
それほど最優秀新人争いでは優勝が重視される。たとえば該当者なしとなった2012年の場合、賞争いの筆頭候補が岩瀬裕亮で、勝率は6.42と2位以下を大きく引き離していたが、遂に優勝には届かず受賞を逃している。岩瀬は13年の10月にやっと初優勝、この年の最優秀新人に輝いた。
ちなみに最優秀新人が該当者なしとなったのは1990年以来、22年ぶりの5回目のことだった。以前には、82年の今村豊の成績がずば抜けていたため、83年から3年連続で該当者なしという時期もあった。
さて、畑田は今年も最優秀新人の対象選手。本人は「周りにその話は良くされますけど今年(20年)はちょっと嫌でしたね。いくら優勝したからってA2級ギリギリの選手が獲っちゃだめでしょう。来年(21年) 狙っていくということはないですけど、いつも通り頑張った結果としてもらえたらいいなと。自分の中ではヤングダービーを獲りたいです」と語っていた。身長175センチの大型レーサーだが、最低体重52キロは追い風。年の序盤に優勝を決め、最優秀新人候補筆頭に躍り出たいところだ。
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