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日本モーターボート競走会が2020年次の売上・利用者数を発表した。売上は1兆9014億8760万2100円で対前年比で23.9%の増加、利用者は3億5033万7951人で対前年比で2%のマイナスとなった。
ボートレースの売上が過去数年にわたってずっと上昇基調であることは毎年のようにお伝えしている。とはいえ前年から23%も増加したというのは異例のことで、ボートレースの黎明期を除けば、おそらくは過去をさかのぼっても初めてのことではないか。過去5年間の売上と前年からの増加率は以下の通りだ。
2019年1兆5342億1092万3600円 15.9%
2018年1兆3236億5751万5600円 9.7%
2017年1兆2063億6086万7100円 10.9%
2016年1兆875億3411万6500円 5.2%
2015年1兆338億2066万9600円 5.6%
2020年は利用者がわずかながら減少しているが、これは3月から4月にかけて無観客開催としたことの影響。しかし、にもかかわらず金額が23%も増加したことは驚異的でもある。
月別にみると3月こそ約970億円と1000億円に届かなかったが、無観客が続いていた4月に大台を回復、さらに6月以降は1600億円を割ることはなく、12月にはなんと1か月で2100億円を売り上げた。ちなみに浜名湖で行われたクイーンズクライマックスの売上は169億6950万9600円で、目標にはわずかに届かなかった。とはいえ同じ昼間開催だった前回の徳山大会を36億円も上回っている。
レース場別にみると、最も売上が高かったのは1360億円を記録した大村で、初めての売上ナンバーワンレース場となった。1260億円の住之江が続き、またナイター7場はすべて1100億円を超えている。
さてこうなると、今年の売上2兆円突破はほぼ確実と言えそう。それどころか艇界の過去最高売上、なんて声も聞こえてくるかもしれない。ボートレースの最高売上は1991年に記録した2兆2137億円(年度集計)。2019年に比べ2020年は約3700億円も売上を伸ばしているので、あり得ない話とも言い切れない。もちろん、現在の勢いが続けばの話だが…。
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