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グランプリ、クイーンズクライマックス争いがひと段落しても息つく暇なく、次のビッグレースがすぐにやってくる。若松で12月3日から開催される「プレミアムGIボートレースバトルチャンピオントーナメント」(BBCT)だ。
このレースは、昨年第1回大会が平和島で行われ、ノーシードからスタートした田村隆信が見事に優勝し、優勝賞金1100万円と副賞としてイタリア車のアバルト595をゲットした。一転して今回の田村は前年覇者として最も手厚いシードを受ける選出順位1位となった。つまり、勝ち上がり(トーナメント)のレースで1着でゴールすれば、翌日も1号艇がもらえることになっている、いわゆるボーナスステージの4日間といえるだろう。
通常のSGやGIでは、選出順位にかかわらず、予選の4日間で多くの選手に1~6号艇がめぐってくる。しかしこのトーナメントは各ステージ一発勝負。そのため、1回戦で好枠に組まれた選考順位上位の選手が断然有利。最近のSG・GⅠでは選考下位の選手の健闘が目立つが、今回はその可能性が極めて低い。
実際のところ昨年は、内が強くない平和島でも選出1~4位までの選手が順当に進出した。今年の舞台・若松もインが極端に強い水面ではないが、それでも選出順位上位が優位なことは間違いない。
今回、1回戦で1号艇を獲得した選手は、前述した田村から、峰竜太、篠崎仁志、毒島誠、吉川元浩、寺田祥、深谷知博、徳増秀樹の8名。そう、田村を除く7名は今年のSG覇者だ。SGを優勝したご褒美に好枠が与えられるといえなくもない。
続いてプレミアムGIの優勝者、バトルトーナメント(3days)優勝者(瓜生正義はF休み)ときて、以下は選ばれた選手の中から勝率順に並べられる。選出順位上位16人までが1枠と2枠に入り、3~6枠は前検日に抽選される。
準々決勝~準決勝は前日の着順によって自動的に枠番が与えられるシステムで、準決勝を3着までで勝ち上がれば、最後は全枠あみだくじによる完全抽選となる。3着3本でも最後は1号艇が引ける可能性がある。昨年の田村は、2・3・3着で勝ち上がり、最後1号艇を引いて優勝した。
実力と運を兼ね備えた選手がBBCTでは優勝に近いということだろう。今年はどんなレース、そしてだれがあみだくじの運を引き寄せるか、非常に楽しみだ。
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