出場が困難?になったクラシック
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【松井繁】
9月から続いていたGIラッシュも、現在ボートレース津で開催中のGI開設68周年記念「ツッキー王座決定戦」が最後。地元エースの井口佳典はSGチャレンジカップ(蒲郡、24日~)がF休みのその前にもうひと稼ぎ、賞金19位の池田浩二は、何とかベスト18入りを…などと、選手の思惑は多岐に渡る。
その中でやはり気になるのが、来年3月のSGクラシックの出場権争いだ。実は、SG常連組メンバーが意外と出場権を手にしていないのだ。
その最たる選手が松井繁。今年はGIで6優出。現在の賞金ランキングは13位で、3年ぶり23回目のグランプリ出場が有力な状況。完全復活を印象付けている。
だがそんな松井でも、優勝は一般戦で3回とクラシックの出場権獲得には至っていない。
松井だけではない。同様にクラシックの出場権を持たない主な選手は池田浩二、新田雄史(一般戦V4)、桐生順平、中島孝平、萩原秀人、濱野谷憲吾、木下翔太、柳沢一(一般戦V3)、深川真二、魚谷智之、太田和美(一般戦V2)、篠崎元志(Vなし)ら。記念レースが主戦場では、なかなか優勝回数を伸ばすことができていない。
そんな松井にとって、津は絶好の舞台。周年は過去6度目も制したドル箱の大会。初日ドリームこそ6着に終わったが、2日目3Rは6号艇で3コースに潜り込んで1着奪取に成功すると、後半8Rでは2着に入り、2走2連対と反撃に成功。得点率は9位タイまでジャンプアップした。
一般戦を主戦場とする選手の荒稼ぎで、SG常連組にとって「クラシックは出場が難しい」という声は少なくない。だがその年の1発目のSGとなるクラシックは、1年を占う意味でも重要な大会。津周年は松井のみならず、池田や新田の動向にも注目したい。