2.「インの鬼姫」と呼ばれた鵜飼菜穂子が引退

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顔面骨折で半年遅れたデビュー戦

48期は女子選手の大量養成期です。高校時代は生徒会長をやり、国立の奈良女子大を受験します。大学受験に失敗したこともあり、ボートの選手を志します。同県の鈴木(旧姓・田中)弓子の活躍などを知り、ボート選手を志します。

1981年3月に選手登録をしますが、選手デビューは6ヵ月も遅れました。デビュー前の蒲郡での練習中にターンでバランスを崩し、標識板に激突。顔面を骨折で長期入院を余儀なくされます。入院生活が続く中、同期の活躍に焦りが生まれます。

「半年遅れてデビューしても、先に走っている同期を抜くことは難しい。だったら先回りして最初からインの勉強をしておこう」と、すぐにインのスタートとターンの勉強を始めました。誰が来てもイン、深くなってもインを貫き通した結果、ついたニックネームが「インの鬼姫」でした。