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【吉永則雄】
深谷知博のSG初優勝で幕を閉じた大村ダービー。あの激闘から中5日、「BTS長崎時津開設記念」が昨日(10月31日)開幕した。今節は7日間のロングラン決戦、4日目10Rまでが予選、5日目に準優進出戦、6日目に準優勝戦、7日目に優勝戦が行われる勝ち上がりシステム。
今節はSG直後の開催とあって、機力相場が丸裸になった。初日はダービーで活躍したエンジンが舟券に大きく貢献した。優出機を中心に初日の動向を見ていこう。
深谷の優勝エンジン(17号機)を手にしたのは吉川昭男。行き足から伸びに特長があったが、吉川のスタイルには合わないようで、「伸びを求めず、出足や行き足を求める」と調整を施した。その結果、前半2着、後半のドリーム戦では5着。
金子龍介の23号機は三宅健太が手にして、1号艇1回走りをしっかり白星で飾った。そのレースでは展示タイムからひとり抜けていて、気配の良さを感じさせた。
上平真二の49号機は地元の眞鳥章太。成績は6・5着と散々だったが、道中は見せ場を作るシーンもあり、機力そのものは決して悪くない。今節中のどこかで穴をあけそうな雰囲気は十分。
枝尾賢の25号機は谷村一哉がゲット。前半は2コースから4着と期待に応えられなかったが、1号艇で登場したドリーム戦は、1マークで益田啓司にまくり差されたが、2マークで執念の逆転劇を演じた。乗りづらそうにしていた部分が気になる。
そしてダービーで前検から圧倒的な気配を見せて優出3着とした佐藤翼の12号機は吉永則雄が手にした。吉永はこちらも前検から圧倒的なタイムをたたき出し、トップタイムを計時。前半は1号艇でしっかり逃げを決め、後半は5コースからまくり差しを狙って2着。道中は先行する選手との差を詰めていたのが印象的だった。
このほかでは、石野貴之が“出すぎのF”を切ってしまった61号機を手にした加木郁が1・2着。初日は1号艇が11勝するイン天国だったが、唯一1号艇に土つけたのが加木のまくりだった。
SG初出場した宮地元輝が随所で見せ場を作り、気配の良さを感じさせた39号機は、宮地の同県の先輩である草場康幸の手に渡った。4・6枠の2回走りを3・4着にまとめたが、後半の6枠はパワフルな走りだった。スリット後、大外から一気に仕掛けて2番手がうかがえる位置につけた。結果的には道中で抜かれてしまったため、4着に敗れたが、1マークでの動きは目を見張るものがあった。ダッシュ戦で穴をあけそうな雰囲気だ。
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