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今月3日に発表されたボートレースびわこの第1ターンマークの移設。26日に開幕したルーキーシリーズ第20戦がその“こけら落とし”となった。
移設については当欄でも取り上げたが、ボート同士の接触事故の低減と旋回半径の確保を目的に、35年ぶりに第1ターンマークの位置を、これまで陸側44m地点から47m地点へ変更。ただ、この“3m”の影響は、とてつもなく大きいという。
この日までに志賀支部の若手選手によって模擬レースが行われたが、若手エースの丸野一樹は「今までのインは膨らみながら回っていたけど、ネトロンの角度が変わって逃げやすくなったと思う」とメリットを挙げた。だが同時に「6コースがめちゃくちゃ遠い! 大外から最内を差し抜けてくる、今までみたいに6コースが絡むびわこじゃなくなるかも」とデメリットも。自身がびわこ周年を制したこともある3コースまくりについても「決まりにくい感じがした」とのことだ。
松山将吾も「2、4コースは差し幅が広がったので、引き波にはまる心配をしなくていいかも。差しがうまくなりそうです」と、移設の利点に目を向けた。
では実際に、レースではどうだったか。初日は逃げ7本、差しとまくり差しが2本ずつ、まくり1本。インは1着率58.3%で、今節までの今年のイン1着率は49.8%よりも、上がったことになる。
もちろん、1日だけでは何とも言えないが、長年びわこを見続ける常駐のスポーツ紙記者Kも「今までならまくりが決まったと思ってた時でも、インが受け止めやすくなったため押し切るパターンが2、3回あった。これまでの1、2コースは膨らみながら回らないといけなかったので差し場があったけど、それがなくなったため、6コース差し、いわゆる“びわこロード”は見られなくなるかも…」と残念がった。
これまでのびわこ“らしさ”は影を潜めるかもしれないが、あくまで目的は接触事故の低減。選手にはこれまで以上の思い切ったレースを期待したい。
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