インの鬼姫、ラストラン

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【鵜飼菜穂子】

先日、電撃的に引退した今村豊さん。「今村ロス」という言葉も聞かれるが、今度はその同期(48期)である鵜飼菜穂子が引退することが分かった。ただ、今村と異なる点は、本日(24日)から始まった常滑のヴィーナスシリーズが最後になるとあらかじめ宣言したこと。

ボートレーサーにおける引退は、他のスポーツと違ってほとんどが公表しない、もしくは最後の最後だけ知らせるというケースがほとんど。ボート界の顔ともいえる今村さん、アンバサダーの植木通彦さん、鉄人・加藤峻二さん、いずれも「このレースで引退する」と公表することなく、水面から去った人たちだ。

それはお金がかかった公営競技だからという側面が大きい。なので、鵜飼の公表は非常に珍しいことと言えるが、「インの鬼姫」と異名がつき、女子王座3連覇(1990年~92年)など、女子レーサーのレジェンドのラストランを見守ることができるのは、特別な機会だ。

かつては男子の強豪を相手にインを奪ったり、女子の代表としてSGに出場したこともあった。昨年、女子選手としては前人未到の還暦を迎え、今年の10月4日に61歳となった。ここ最近は勝率が3点台まで低迷し、今期に至っては2.63まで落ち込んでしまい、成績が残せなくなってしまったことが引退の要因となった。

今日は2Rの1回走りで、3号艇3コースから5着に敗れた。引退までの残り5日間、女子のレジェンドレーサーの走りを目に焼き付けたい。