127期、もうすぐデビュー

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11月以降にデビューを迎える127期の新人レーサーたち。注目のナンバーワンはもちろん127期のチャンプとなった山口の清水愛海。歴代6人目の女子チャンプとなっただけでなく、女子として初めてリーグ戦で勝率1位を記録した逸材でもある。

 

その清水、実は養成所では127期の転覆女王の称号を与えられていた。なにしろ本人の記憶によれば、転覆や落水は全部で45回。「スピードをもってチャレンジした結果」というが、事故の多さに落ち込むこともあったという。しかし元選手でもある荘林教官から「絶対に強くなれるから」と励まされ、それを信じて邁進したとか。

 

そういえば先ごろ引退した今村豊も、本栖時代は転覆数がダントツの多さだった。恩師ともいえる荘林教官の清水に対する評価は「訓練生レベルでは素晴らしいものを持っている。大山(千広)よりもいいんじゃないかな。ただ、環境とかもあるので、伸びしろはまだ分かりませんね」。

 

女子の中では、リーグ戦で優出3回を記録した東京の佐藤ほのかも評価が高い。リーグ戦では6コースにこだわったために勝率は5.40とさほど高くなかったが、荘林教官が「優秀選手に選んでもいい」と評するポテンシャルを秘めている。127期は、女子の人数が14と多いだけでなく、そのレベルの高さも特徴のようだ。

 

ただB1級並の斡旋を受けるのは清水の他に、いずれも男子。堀本翔太(愛知)と仲道大輔(愛知)、そして最年長の田中勇輔(東京)だ。堀本は父親が選手の堀本裕也。父親からは「お前じゃ無理」と言われたそうで、確かに訓練序盤の試験では最下位。ただ、後半にはメキメキ頭角を現したという。堀本と仲道の愛知コンビは教官からペラのアドバイスを受けておらず、もし受けていたら勝率は清水を上回ったかも…。