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【菊地孝平】
突然ですが、皆さんは自分の肩甲骨の厚さ(太さ？)がどれくらいかご存じだろうか。おそらくほとんどの人の答えが"分からない"や"知らない"だろう。
だがそんなセンチ、いや、ミリ単位で物事を考える男がいる。屈指のスタート巧者・菊地孝平だ。
スタートを決める"物差し"として、起こし位置や空中線の見え方が挙げられるのは周知の通り。ほとんどの選手が活用していることだろう。だが、菊地の目安は肩甲骨だという。「45メートルの空中線を通り過ぎる時に、自分の肩甲骨の位置を確かめている。空中線が肩甲骨の前にあるか、後ろにあるか。もちろん、風の強さも頭に入れてね」。
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