完全無事故記録は奇跡の連続

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9月12日の若松で今年4度目の優勝を果たした片岡雅裕。7月の徳山、8月の丸亀に続く優勝で、この夏絶好調だが、それ以上にすごいのは、これを1000走以上連続完全無事故を続けながら達成していること。

完全無事故というのは、フライングや転覆などはもちろん、事故に巻き込まれた選手責任外の失格でも記録は止まる。

ボートレースは、ひとつのレースにつき、約7%の割合で事故が起きる。この確率で丸1日(12レース)完全無事故で終わる確率は4割程度。2~3日に1回しか達成できない計算となる。6日節における完全無事故達成率は1%未満で、全選手が完全無事故で走り切ることがいかに難しいことかわかるだろう。

レースの激しさが増す記念やSGでは、完全無事故を達成することはほとんど不可能に近く、2日目まで完全無事故が続いただけでも大変レアなことだといえる。

連続無事故を続けると、選手会から褒賞金が出ることになっている。条件は以下の通り。※()は褒賞金

・連続1500回スタート無事故(5万円)

・連続2000回スタート無事故(20万円)

・連続3000回スタート無事故(50万円)

・以降1000回ごとに50万円

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・連続1000回完全無事故(50万円)

・連続1500回完全無事故(50万円)

・連続2000回完全無事故(50万円)

褒賞金だけで比較するなら、スタート無事故3000回と完全無事故1000回が同じ50万円。しかし実際に達成した人数は、スタート無事故3000回が24人で、完全無事故1000回は片岡を含めて12人だけ。完全無事故を続けることがいかに難しいことかわかるだろう。

しかも上の舞台を多く走っている片岡が、これだけ長く完全無事故を続けているというのは、奇跡的というほかない。この“奇跡”がどこまで続くのか、その“軌跡”をこれからも追っていきたい。