生涯獲得20億円突破は9人
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【松井繁】
9月に入って、いよいよ賞金戦線が激しさを増してくる。今月に入ってすでに常滑MB大賞(優勝:守田俊介)と住之江高松宮記念(優勝:原田幸哉)を消化。現在行われている宮島周年を含め、今後は11月末までにGⅡ以上のレースが13節予定されている。この間、GⅡ以上のレースがないのは7日間だけ、ファンにとっても忙しい日々となる。
昨日(10日)までの獲得賞金上位は以下の通りとなっている。多くは年末のグランプリの常連で、その意味では変化のない年といえなくもないか。強いて言えば20位以下に名前のある上野真之介、西山貴浩は、この順位あたりの“新顔”。ぜひとも年末の18入りを決めたいところだろう。
順位 | 選手 | 獲得賞金額 |
1 | 峰竜太 | 114,426,000円 |
2 | 吉川元浩 | 91,767,932円 |
3 | 篠崎仁志 | 85,273,333円 |
4 | 寺田祥 | 80,640,000円 |
5 | 菊地孝平 | 75,280,000円 |
6 | 徳増秀樹 | 73,171,000円 |
7 | 白井英治 | 69,861,000円 |
8 | 瓜生正義 | 69,556,500円 |
9 | 新田雄史 | 60,799,340円 |
10 | 松井繁 | 59,786,000円 |
11 | 茅原悠紀 | 58,895,000円 |
12 | 毒島誠 | 58,821,000円 |
13 | 平本真之 | 54,034,000円 |
14 | 井口佳典 | 51,790,000円 |
15 | 湯川浩司 | 50,085,000円 |
16 | 守田俊介 | 50,011,000円 |
17 | 前本泰和 | 48,913,000円 |
18 | 桐生順平 | 48,831,000円 |
19 | 馬場貴也 | 48,541,500円 |
20 | 上野真之介 | 48,026,000円 |
21 | 丸野一樹 | 47,825,333円 |
22 | 西山貴浩 | 47,079,000円 |
23 | 深谷知博 | 46,314,333円 |
24 | 池田浩二 | 45,709,000円 |
25 | 石野貴之 | 45,245,000円 |
ところで、年間獲得賞金ではなく生涯獲得賞金の1位が松井繁であることは多くの方がご存知だろう。オフィシャルホームページではその額を37億円と記してあるが、実際には昨日(10日)現在で38億1000万円を超えている。これは2位の今村豊の金額に9億円近く差をつける圧倒的なもので、王者の名にふさわしい数字だ。現役選手の生涯獲得賞金の上位は以下の通り。
1 | 松井繁 | 3,812,347,802円 |
2 | 今村豊 | 2,939,134,172円 |
3 | 山崎智也 | 2,538,211,072円 |
4 | 今垣光太郎 | 2,451,398,289円 |
5 | 瓜生正義 | 2,272,576,291円 |
6 | 濱野谷憲吾 | 2,236,273,856円 |
7 | 太田和美 | 2,161,754,500円 |
8 | 田中信一郎 | 2,070,139,998円 |
9 | 服部幸男 | 1,953,856,854円 |
10 | 西島義則 | 1,934,758,979円 |
実に8人の選手が20億円を超えている。サラリーマンだと、頑張っても3億円がせいぜいと言われているので、20億円というのはとてつもない金額だ。
生涯獲得賞金は、必然的に現役が長いほど額も大きくなる。それを考慮しても松井繁は飛びぬけており、毎年平均で年間1億2200万円以上を稼いでいる。1億円を超えるのは松井だけで、9000万円を超える選手も山崎智也と瓜生正義のふたりだけだ。
引退した選手を含めると、松井に匹敵するのは艇王・植木通彦だけ。植木の生涯獲得賞金は22億6000万円あまりで、引退した選手の中ではただひとり20億円を突破しており、上記のランキングでも6位の濱野谷憲吾を上回る。また平均でも年間1億700万円と、1億円オーバーを果たしている。
引退した選手で、生涯獲得賞金で植木に次ぐのはモンスター野中和夫で、18億5000万円。これは過去の全選手でも14位に位置するが、それでも1年の平均賞金だと4600万円にしかならない。賞金額やSGの数が異なる時代だったので比較はできないのだが…。
そろそろ異名も生まれてきそうな峰竜太の場合、生涯獲得賞金は11億5000万円ほどで、年間平均だと7700万円。ただ、ここ数年の稼ぎぶりからすると、王者や艇王に肉薄する日も、そう遠くはないかもしれない。