モーター整備で知って得する情報-2
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●交換できる部品は限定されている
ボートレースで使用しているモーターは、群馬県にある「ヤマト発動機」が一括して製造、販売をしています。1ヵ月に2場を基本にして1年で全国のレース場が新モーターに切り替わることになっています。モーターの部品は約400点近くで構成されていますが、交換できる部品は、ピストン、リング、電気系統、キャブレター、ギヤケース、シリンダーケース、クランクシャフト、キャリアボデーの8点です。
ピストン、リング、シリンダーケースをまとめて交換するのを「セット整備」と呼んでいます。これは前年に好成績を残したモーターを取り置いておき、それをまとめて交換するのです。しかし、クランクケースだけは交換することができないで、その部分が不具合ならセット整備をしても効果が出ません。
●部品交換よりもプロペラ調整
工業水準が向上するにしたがって、モーターの部品精度を上がってきました。かつては周回を重ねてモーターが熱を持つと、部品の熱膨張で回転が落ちるといったこともありました。部品探しが選手の実力と言われた時代です。今は、不良に近い部品がないので、部品交換をしても目に見えてパワーアップすることはありません。
部品よりも即効性のあるプロペラ調整の方に選手は重きを置いています。部品交換をするのは、プロペラ調整をしてもダメなので、「他にやるところがないから部品交換する」といった考えです。部品交換するモーターは、かなり悪いモーターと考えても構いません。