荒天は展開セオリーを吹き飛ばす

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台風の影響で7場が中止順延します。開催するレース場でも風や波の影響が避けられません。水面が荒れると、選手は安全にゴールすることを最優先させます。「横一線なら1コース有利」「中へこみなら捲り有利」といった展開セオリーが通じなくなります。選手はボートから振り落とされないようにハンドルやレバーにしがみつくようにして走ります。「何周目を走っているかわからなくなる」そうです。信号を見る余裕もないとか。水面対応力のある選手が荒れた水面では活躍します。モーター勝率よりも勝つ気です。

そんな選手を見つける方法は、直前の展示航走にヒントが隠されています。スタート展示でタイミングが合っているか、周回展示では1マーク、2マークでターンマークを外していないかがチェックポイントです。恐怖心のある選手は、ボートに座ったままです。体力も消耗するので、2回走りの後半走ではベテランの出番が減ります。焼き肉を食べてスタミナをつけるというわけにもいきません。